Monster Energy NASCAR Cup Series
O'Reilly Auto Parts 500
Texas Motor Speedway 1.5miles×334Laps(85/85/164)=501miles
winner:Kyle Busch(Joe Gibbs Racing/Interstate Batteries Toyota Camry)

 MENCS at テキサス。イースター休暇を挟みましたが、ここからオール スターを
含めて6月のミシガンまで10週間休みなしです。
 この週末のテキサスは、金曜が好天で土曜は肌寒く、日曜が再び好天。
各陣営はややセットを合わせにくい条件でした。
 レースは概ね1.5マイルに強いお馴染みの面々で争われ、ここまで
4戦連続でトップ3フィニッシュで来ていたカイル ブッシュが今季初優勝と
なりました。

 PPは兄のカート ブッシュ。しかしスタートでケビン ハービックに抜かれ、
ラインを外れてしまい後退を余儀なくされます。
そしてアレックス ボウマンのスピンで早々にコーション発生。
ここは高速な上にターン1~2と3~4で形状が異なる変則でもあるため、
周囲に車がいるときの姿勢は非常に不安定になります。

 ハービックはレースを難なくリード、ピット サイクルでは
先に動いたマーティン トゥルーエックス ジュニアがショート ピッティング作戦で
順位を上げることに成功。
 一方、ジミー ジョンソンはバイブレーションで再ピットと今日も流れが無く、
デニー ハムリンは引っ張る作戦で良いペースで走っていたものの、
速度違反で自爆。なぜこの人はこうも違反してしまうのか・・・

 81周目、2位のトゥルーエックスに後続が迫り、放送席が
『タイヤは古いけどクリーン エアーのある車』と、
『タイヤは新しいけどダーティー エアーの車』の比較にちょうどいい、
と解説をしようとした矢先、トゥルーエックスがクラッシュ。
右前タイヤが耐えきれませんでした。
 これでステージ1はイエローのまま終了、ハービック、カイル、カートの
並びとなりました。


 ステージ2、ピットで逆転したカイルが外側からリスタート。
前日のNXSでは外を選んだ人は苦戦が続いたそうなんですが、あえての外から
リードを維持。しかし距離を走るとハービックが優勢で、116周目に
簡単にリードを奪い返します。
 127周目、カイル ラーソンがやはり右前タイヤ爆発でクラッシュ。
数周前からとてもタイトになっていた、というラーソンのコメントに対し、
解説のジェフ ゴードンは、リアを振り回しまくってる動きだったラーソンが
タイトだと言ったことに突っ込みを入れていましたw

 これで各車ピットとなり、ハービックが外したナットがジャッキの可動部分に
綺麗にホールインワンしてしまう珍事で順位を下げた上に、ルース ホイールで
その後再ピット。
 一方カイルも振動を感じているようですが、タイヤを替えても変わらないので
タイヤ起因ではない、という情報。こういう時ってエンジン壊れたりするので
大丈夫か気になる問題でした。
 とはいえ、ピットで逆転して来た兄をコース上で逆転し、ステージ2は
カイルが制しました。


 ファイナル ステージ。ピットで大幅に順位を上げたエリック ジョーンズが
リーダーで開始。カイルは仕掛けようとして滑ってしまいます。
この滑ったことで後続で動きが混乱し、最終的にハムリンがスピン。
巻き添えも多く、これで赤旗となって約11分中断しました。


 リスタート後もジョーンズが快走、カート、チェイス エリオットが追い
チェイスにもチャンス到来、と思ったらスールホイールでピット( ゚Д゚)
 残り105周あまり、ピットサイクルが始まりますが、235周目に
ポール メナードにトラブル発生でコーション。上位勢は
既にピットを終えていたため大きな影響はありませんでしたが、
周回遅れになっていたので引っ張ってコーションを待っていた
ハービック、エリオットがこれでラップ バックに成功。この2人と
フリー パスの位置を争っていたダレル ウォーレス ジュニアも
フリーパスを手にしてラップバックに成功します。これはラッキー。

 残り94周、リスタートでジョーンズに対してカイル先輩が容赦ない
飛び込みでリードを奪います。
 すると10周後にフリーパス争いをしていたケイシー ケインとトレバー ベインが
絡んでしまいコーション。規定ではフリーパスの位置にある車が
コーションの当事者だった場合、フリーパスを与えないと規定されているので
ここでは誰もラップバックしません。

 まだそれほど走っていないので6台はステイアウト。
カイル、ジョーンズ、カート、のオーダーでしたが、ジョーンズもカートも
滑ってしまい、6位リスタートだったジェイミー マクマーリーが
しれっと2位に浮上。しかしそれ以上に、ピット組から上がってきた
ハービックが速く、カイルの対抗馬はぐるっと回ってまたハービックになりました。


 レース残り45周あたりで最後のピットサイクルとなりますが、
ここでハービック陣営、タイヤが枠外にコロコロコロ・・・・・・
イメージ 1
ペナルティーでサヨウナラ~、、、と思ったらなぜかお咎めなし。
後に、NASCARの上級副社長・スコット ミラーは誤審であることを認めました。
明らかにボールこぼしたのにアウトって言ったぐらいの誤審だぞ^^;


 コース上では4台がコーション狙いでステイアウト、しかしエリオットは
諦めてイチ抜け、そして残り31周でそのうちの1台だったライアン ニューマンの
タイヤが壊れて自らコーション要因に。
 バーストの2秒前に「4タイヤだ」と無線で訴えかけていた、との情報で、
異変を感じで要請したものの、即座にタイヤが壊れた様子がうかがえます。

 これで得をしたのはリッキー ステンハウス ジュニアとウォーレスの2人。
リスタート順位は、自力でラップバックしていたカイル、ハービック(誤審)が
ステイアウトで1列目、2列目に得をしてタイヤも替えたステンハウスとウォーレス、
フリーパスを得たマクマーリーと来て、6位のカート以下はウエーブ アラウンドを
受けたのでタイヤは古いまま。さあ、新品タイヤの若手にチャンス到来か!
 なお、何があったのか、エリオットは周回遅れだったのになぜか
ステンハウスらと一緒にピットに入りペナルティーを受けました。
クイック イエローでない限り周回遅れはピット オープン直後には
ピットに入れません。誰かぼんやりしてたのかな??

 残り23周でリスタート、若手2人はタイヤが新しくてもやはり
基本亭な速さが足りないので前を追うことは出来ず、ベテラン2人の争い。
しかしこの状態ではクリーンエアーを得ている方が圧倒的に有利。
40周あればハービックの巻き返しもあったかもしれませんが、
20周のランならカイルにとって問題なし。このまま逃げ切って
チェッカーを受けました。


 カイルはこれで5戦連続のトップ3となり、これは2008年以来となる
自己最長タイ記録。通算44勝目はビル エリオットに並ぶ歴代16位タイです。
 3位のマクマーリーは昨年の5月のタラデガ以来のトップ3、
ライアン ブレイニーは最初のアクシデントに巻き込まれてフロントを壊し、
ピットのたびにテープの枚数が増えていって
イメージ 2
こんな状態でしたが5位フィニッシュですw
「グリルなんてただの飾りです」
ウォーレスが8位で新人最上位でした。

 それにしても、監視システムも作ってあれだけ厳格に管理してるのに、
タイヤが転がったのを見落として誤審って、ちょっと間抜けな運営でした。
 次戦はブリストル、ジョーンズは去年ブリストルでも速かったので
引き続き期待です。
そして私はブリストルが特に好きなので楽しみです。