2018 AUTOBACS SUPER GT Round 1 OKAYAMA GT 300km RACE
岡山国際サーキット 3.703km×82Laps=303.646km(GT300 Leader:77Laps)
GT300 class winner:UPGARAGE 86 MC 中山 友貴/小林 崇志
(TOYOTA 86 MC/TEAM UPGARAGE)
GT300の開幕戦は非常に出入りが激しく、正直何がどうなったのか
経過は覚えられない状態でしたw
そんな出入りの激しいレースを制したのはUPGARAGE 86 MC。
念願の初優勝、マザーシャシーの先輩である25号車・HOPPY 86 MCを
同じ無交換作戦で下しての勝利でした。
予選はQ2で雨が来て、マネパ ランボルギーニ GT3の新加入ドライバー、
マルコ マペッリがいきなりのPP獲得( ゚Д゚)
練習やQ1のタイムからすると、ドライの決勝で競争力があるのかは
不透明な状態です。
なお、ウラカンとR8は昨年と比べてBoPでリストリクターが1mm拡大、
重量は20kg増量とややパワーに振った調整になっています。
なお、植毛GT-Rはスピンして最下位になってしまいました。
決勝前、マネパは電気系に問題が出て爆弾を抱えているとの情報。
スタートできるか怪しい、という状態から一応レースは始まり、
GAINER TANAX GT-R、Hitotsuyama Audi R8、HOPPY 86の並び。
マネパは逃げることができず、まずここからGAINERの安田 裕信が抜け出します。
トラブルのせいで遅いのか、単純にドライではそんなに速くないのか
区別が付きませんが、後者の気がします。
GT-RはGAINERの2台が2018年型。色々とお金をかけた改良がされていますが、
その伸びしろを見越してBoPで過給圧を絞られてしまい、そのせいで遅いと
テストで言われていましたが、幸い開幕のBoPはテスト時よりもやや緩くなり
まともに走るようになっている模様です。
徐々に後退したウラカンに替わって、今度はGAINER GT-Rを先頭に
引き続きHOPPY、一ツ山、TOYOTA PRIUS apr GT(#31)が接戦。
同じダンロップ、ちょっと似た配色、なんだったらR8は最初GAINERが
使っていたのでなんとなくややこしい対決ですが、一ツ山の
リチャード ライアンがクロスをかけて見事に追い抜き完了。
既にレース開始から20周近く経っていますが、ここでようやくこのレース初めて
リーダーが逃げる展開になります。
しかしそれもまた長くは続かず、今度はプリウスが集団をイチ抜けして
あっという間にR8に追いつき再び競争激化。今日のGT300は忙しい^^;
と、ここまで優勝することになるUPGARAGEの名前が一切出てきませんが、
予選9位の彼らはずっと10位付近で走行。
そして、人知れずトップと10秒差ぐらいで28周目に早めにピットへ入っていました。
色々と出来事があるのでテレビ的には無警戒に近い状態です。
方やトップ争いをしていた2台には思わぬ不運。周回遅れの
TOYOTA PRIUS apr GT(#30)を抜こうとしたら、この30号車はピットに
入りたかったためヘアピンの立ち上がりであまり踏まずにライアンが追突、
玉突きでチームメイトの31号車も追突。スポーツモードならライアンには
追突と被追突で7秒ほどペナが入りそうです。
これで31号車は足回りを壊してリタイア、一ツ山R8もピット後、
富田 竜一郎に後退したら突然ABS故障と駆動系故障が立て続けに起きて
リタイアとなりました。
富田センシュと言えば異色の経歴の選手として有名ですが、
YouTube上には、GT SPORTで富田選手と走った、という動画がいくつかあります。
なぜそうなったのか、とか、真偽のほど、とかは確認しようがないですが、
レーサーになる前にシミュレーターぐらいはやっていたという話だと
記憶していますので、GTを普通に遊べても不思議ではないですね。
さてそんなわけで、ピット サイクルが終わっていないとはいえ、
事実上のトップ争いはHOPPYとUPGARAGEの2台の86MCの争いに。
しかし、前半に結構争ったHOPPYと比べて、陰に隠れていたUPGARAGEの方が
タイヤの状態が明らかに良くこれを逆転。HOPPYはこの後も少しずつ
落ちていくことになりました。
2位には予選20位だったD'Station Porscheが18ポジション アップ!
HOPPYにはLEON CVSTOS AMGも迫りましたが、タイヤが終わる前に
レースが終わってくれて3位でした。
中山に加えて小林が加わった今年のUPGARAGE 86。
ドライバー的にホンダ色が濃くて86に違和感がありますが
(オフにはNSXに変わるという噂も聞いた気がします)HOPPYに対して
ドライバーの経験が勝った、という印象です。
HOPPYは山下 健太がGT500へ移動したため、坪井 翔が加入。
坪井は昨年既にRC Fで結果を出していますが、無交換作戦には
あまり馴染みが無かったと思います。
チーム側からは、争っていいかとかペースとか指示は来ていたと思いますが、
集団で走って、がんばったら抜けそうな車がいて、逆に抜かないと
直線の速い車に飲み込まれて損するかも、という状況で、
攻めてしまってタイヤを使いすぎたと考えられます。
今年アップデートがあったポルシェもこの結果は驚異と言えます。
スベン ミュラーがフル参戦してくれるそうですが、彼は昨年を見ていても
すごく速くて上手いドライバーです。後輪2輪交換をけっこうやってきますし、
シーズンを通して期待できる1台かもしれません。
他、全体を見渡しても、マークXは昨年より向上している様子、
ウラカンも去年より戦えそうですし、GT-RもBoP見直しで行けそう感が
出てきました。
入賞はなりませんでしたが、実はNSX GT3は直線番長なので
(GT SPORTのNSX Gr.3とは逆ですね)、セットが決まって来れば
面白い存在です。
NSXといえば、CARGUY ADA NSX GT3が蛍光イエローの
カラーリングなので、つい「MAX-MACH5さん?」と思ってしまいました。
ピンク=もそさん、に次いで、色んな車が色んなGTユーザーさんに
見えてきます。
なお、植毛GT-Rは3周遅れの22位(完走した中で下から3番目)でした。