Monster Energy NASCAR Cup Series
Pennzoil 400 presented by Jiffy Lube
Las Vegas Motor Speedway 1.5miles×267Laps(80/80/107)=400.5miles
winner:Kevin Harvick(Stewart-Haas Racing/Jimmy John's Chevrolet Camaro)

 MENCS at ベガス。ジフィー ルーブは自動車整備工場のチェーン店だそうです。
先週書いた希望通り(?)現地日曜のレースが
日本時間水曜日の朝にはフルサイズ配信されており、GT SPORTの
ポイントレースが無い日に見れる、というありがたいことに。
(G+で見るなら土曜日のポイントレースはお休みになるところです)
というわけで、全編英語で見てるんで、情報に誤りや漏れがあるかもしれませんが
たぶんしばらくそんな感じです。

 レースは先週アトランタを圧倒したケビン ハービックがここでも好調。
またしても他を寄せ付けない盤石ぶりで2連勝、3ナショナル シリーズ通算で
100勝という節目に到達しました。

 PPはライアン ブレイニー。2位がハービックで始まりますが、
すぐにハービックがレースをリードします。
この日は週末で最もいい天気となり気温・路温が上昇、多くのドライバーは
その変化により車がルース方向となっている様子です。
 コーションも出ずにピット サイクルも通過。ハービック陣営では
またもガンが壊れたようですが、作業終了後で事なきをえたような話。
 ガンは加圧装置で動かしていますが、どうもホースとガンを接続している部分が
作業で曲げられたりする過程で圧に耐えられずに吹っ飛んでいるような
話をしています。各陣営取り付け部分で曲げないように気を付けたり
しているようですが、解説では
「いずれ各陣営が接続部分は自前でピンを調達することになるかも」という話も
「ドライバーは各自でシートだしね」ってジェフ ゴードンだったか相槌。
そういわれればそんな気もするが、改造範囲を認めるとこの人たちは
どんなインチキやりだすか分からんしなあw
 ハービックはこの後も「レギュレーターの圧が上がらない」という
リポートも上がっていました。

 デイトナ500で視聴者さんから声援tweetも来ていたマット ディベネデトー。
現地放送でも「エンジニアもシミュレーターも無いのに健闘している」
と紹介されていました。私もいいドライバーだと思います。
 
 不調のジミー ジョンソン、今回はレース前の車検で3回も引っかかり、
レースは50周そこそこで周回遅れ。
マーティン トゥルーエックス ジュニアは「燃料が足りないかも」という
情報で、これにはラリー マクレイノルズも
「給油マンは給油しかできなくなり、16秒も時間がかかるのに何でだ」と
まともな突っ込み。でも結局足りてステージ2位。
ステージ1はハービックが制しました。


 ステージ2もハービックを止める者は現れず。
ブレイニーも徐々にセットが合ってきてペース回復、そして前日のNXSで
優勝しているカイル ラーソンがステージ後半
「急によくなってきた」と追い上げていきこのステージ2位。
ステージ2も特に何も起こらずハービックが制覇です。
 デニー ハムリンはまたピット速度違反したのが
このステージ唯一の話題でしょうか・・・


 ステージ3はジョーイ ロガーノとカイル ブッシュの1列目でスタート。
ブッシュ兄弟はラスベガスが地元レースなので勝ちたいところ。
 約100周のステージ3は、1ストップで半分に割るか、2ストップか、
というところが見どころかと思われましたが、176周目にジェイミー マクマーリーが
単独で壁に当たり本日初のレース中コーション。
これで、ここで入ってあと1ストップの1択になります。

 ブレイニーはリアの人が転んでロス、ロガーノは2タイヤ、そして
トゥルーエックスは唯一ステイ アウト、と色々あって183周目にリスタート。
ステイアウトのトゥルーエックスはすぐに後退し大失敗。
このままズルズル行くか、と思ったら、この周の終わりに
カート ブッシュがズラを踏んで、カウンターを当てたら外にいた
チェイス エリオットを直撃。2台とも中破でリタイア。
イメージ 1
レースも仕切り直し。これでジョンソン先生はやっとラップ バック、
トゥルーエックスはそそくさとピットへ向かい4タイヤ交換。

 レース残り73周でリスタート。通常イン側の方がリスタートでグリップすると
思われてみんなそういう選択でしたが、先ほど2タイヤ交換だったロガーノは
相談の末外側をあえて選択。しかしやはりイマイチで、安々と
ハービックがリードを奪います。
 この後はまたグリーンが続き、レースが残り50周を切ってくると
まずブラッド ケゼロウスキーがピットへ。
 残り44周でロガーノやラーソンが入ると、すぐさまハービック、ブレイニーも
カウンターでアンダーカットを阻止する動き。
タイヤがやや新しいトゥルーエックス、このレース全般に引っ張り作戦を
採っていたカイルは遅れて入りレースは終盤へ。

 ピットの度に車が良くなっている、とリポートがあったカイルがここから
タイヤ履歴の差も活かしてじわじわと追い上げていき2位まで浮上、
一時ハービックに3秒以内の差まで迫っていきましたが、
ハービックのバランスも完璧でこれ以上追わせず。
結局そのままハービックが逃げ切り、カップ戦2連勝、通算39勝目を挙げました。
3ステージ完全制覇は昨年のトゥルーエックス以来2人目のことです。

 39勝はマット ケンゼス、ティム フロックと並びました。
 3ナショナルシリーズでは通算100勝となりこれはリチャード ペティー、
リー ピアソン、カイル ブッシュに続いて史上4人目。
なおハービックはNXSで47勝、NCWTSで14勝です。
 214周をリードしたのはラスベガス史上2番目の記録で優勝者としては最多でした。
ただ、レース後に車検で問題が見つかり一悶着起こすことになります。
長いので詳細は次の記事で。

 ブレイニーは5位でフィニッシュ。レース終盤にやや路温が下がった
影響について聞かれると「少しは影響があった」とコメント、本当に
わずかなことで車の速さが変化します。
 3位のラーソンもハービックの速さにはお手上げだったようで、
それでも車をきっちり仕上げて結果が出たことには一定の満足感があった様子。
 ジョンソンは12位でしたが、これで現在10戦連続のトップ5圏外。
これは自身2番目の長さとなっています。


 驚きは9位のポール メナード。昨年までのRCRでのイマイチ感から
WBRに来て、たった3戦とは言え6位、17位、9位と安定。
元々完走率は高い人ですが、ペンスキーの3台と合わせて実質4台体制と言える
この体制で早々に結果を出したのは明るい材料と言えるでしょう。
 現時点では、苦戦するヘンドリックの面々と比較するとメナードの方が
競争力があるようにすら思えます。
 それだけフォード系チームは全般に調子が良くて、しばらくこの傾向が
続くのかもしれません。
 次戦はハービックの庭・フェニックス、ですが、そのハービックに
違反が見つかり議論を呼びました。