Monster Energy NASCAR Cup Series
Advance Auto Parts Clash
Daytona International Speedway 2.5miles×75Laps(25/50)=187.5miles
winner:Blad Keselowski(Team Penske/Miller Lite Ford Fusion)
今年もNASCARが始まります。デイトナ スピード ウイークと呼ばれる
1週間以上にわたるイベント、メイン イベントにあたるデイトナ500の予選
(1列目に並ぶ2台だけのグリッドが決まる)が終わった後は、
一定の条件を満たした人だけが出場できる前哨戦、ザ クラッシュです。
今年は17人が参加しました。
今季もカップ シリーズは車両規定の変更により、スポイラーの大きさ削減、
共通スプリッター、ラジエーター、オイル クーラーの採用などで
ダウンフォース量を10%以上削減、最大ダウンフォース量は750kgほどに
なるとしています。車体は1500㎏もあるんですけどね。
一方で、スーパースピードウェイに限っては、フロントの車高規定が
撤廃されました。
細かい技術規則がどう調べても私には手に入らないのでここからは曖昧ですが、
NASCARはフロントの車高が規則で縛られていて下げることができず、
他のカテゴリーと比べて圧倒的に高い車高になっていると思われます。
そのため、走る側は高速走行で車が沈み込んで路面との隙間が無くなるように
1500kgもある車としてはあり得ない極端に柔らかい足回りを使い、
リアとの相対的な車高でセッティングを仕上げています。
で、これがスーパースピードウェイとなると、各チームは専用の部品を
リア サスペンションに組み込んでいるそうで、コスト削減のために
車高制限をなくして、これらの部品費用を削る目的があったようです。
これによって、スーパースピードウェイのセッティングは根本から
変わることになります。
で、そんなわけで例え非選手権とはいえセットを試すためには大事な
このレース、勝ったのはブラッド ケゼロウスキーでした。
ザクラッシュは初勝利、昨年のジョーイ ロガーノに続いてペンスキーは
連勝ということになります。
スタート順はクルー チーフによるくじ引き、ケゼロウスキーはまさかの最下位、
名将ポール ウォルフもくじ運は無いようです^^;
オースティン ディロンとデニー ハムリンのフロント ロウで始まったレース、
25周で行われるセグメント1はこれと言って何も起こらずに最終周。
上位勢がセグメント終了間際にピットに駆け込みました。
普段のレースなら『ステージ終了2周前にピットは閉鎖』ですが、このレースには
それがありません。なおかつ、セグメント終了のイエローが振られる条件は
『全車両が25周を消化した時点』
このセグメント、ケイシー ケインだけがタイヤの違和感から後方に下がって
いたために、『入ろうとしたらイエローが出てピットが閉鎖になった!』
というリスクも皆無で、作戦をやるには好条件でした。
で、ピットも今年は規則変更。作業人員が6人から5人に減らされ、
昨年は『給油缶を持っていなければ他の作業もして良い』ことになっていた
給油マンは完全に給油専業と縛られました。
また、タイヤ交換に使用するガンも共通に変更。特にJGRは音だけ聞いても
分かる明らかに高回転のヤバそうなやつを使っていましたが、今年から
そうしたところにはお金をかけることができません。
で、早速公式サイトでは昨年と今年の比較動画を作ってくれました。
昔は6人でこのタイムなら普通だったんですが。てか給油マンがタイヤを
蹴ってどけるのは怒られないのねw
NASCAR側の説明だと、この変更はピット クルーのアスリート性を
より際立たせるため、だそうですが、コメント欄では不評なよう。
まあ、これをいかに削っていくかが見どころなわけで、今この動きを見て
どうこう言うのは早計でしょう。アンダー グリーンのピットでは
2タイヤと4タイヤの差が大きくなるかもしれないので、作戦も
色々と出てきそうです。
特に急ぐ必要のないピットでジミー ジョンソンが他人のピットを
跨ぎすぎてペナルティーを受けるという事件もありつつセグメント2スタート。
リーダーはケゼロウスキーです。
もはやスーパースピードウェイ職人のケゼロウスキーはリードを譲らず快走。
すると34周目にジェイミー マクマーリーがカート ブッシュに軽く引っ掛けられてスピン。
これでコーションとなり、各車とも燃費の面では最後まで走り切れるようになりました。
やがてペンスキーは新加入のライアン ブレイニーも含めた1・2・3体制に。
ブレイニー、ペンスキー移籍は嬉しいんだが、Menardsカラーはあんまり
カッコよくないな・・・でも、GT SPORTで私のルノーも今後
蛍光イエローのMenardsカラーにする予定ですw
トヨタ勢も何か策を抱えて後方で固まり始めていますが、まだまだ
慣れないエリック ジョーンズがいるのでうまく行くのかやや不安。シボレー系は
チェイス エリオットを先頭にうまく動けたらいいんですが、
ジョンソンはスーパースピードウェイであんまり友達がいないし、
なんだか結束する様子無し。出たとこ勝負の個人戦っぽいです。
残りが7周となるころにはケゼロウスキーに思わぬ難敵。
巨大デブリー襲来!しかし幸いなことに大事な冷却部分にはカブっておらず
大事には至らず。オーバーヒートしない範囲であれば、むしろデブリーで
抵抗が減って速くなることも稀にあります。
結局ペンスキー3連星は動かずとうとう最終周突入。
見ていて「これはこれが動くとこうなって、こっちがそうすると、、、あ、
これケゼロウスキー勝ちだな」と想像しつつ見ていたら、
なぜか真っ先にブレイニーが動きます。
目立ちたかったのか、援護のために捨て石になるよう言われたのか。。。
イン側からは誰も来ていなかったので、ただブレイニーは抜かれるだけの
アホな人と化し、2台になったペンスキーにはジョンソンが追い付いていきますが、
そのジョンソンをカイル ラーソンがバンプしに行った、さらにその後ろから
カイル ブッシュがバンプしたら、弾みでジョンソンが横を向いてしまいました。
ジョンソン、このイベント7年連続リタイアだと思います。。。
17台しかいないのであっという間に全車事故現場を通過しコーションも無し。
誰も追いかける人がいないので、そのままケゼロウスキーが勝利しました。
スーパースピードウェイでは、通常とは違うロング ブロック エンジンというのを
使用しているんですが、今年もフォードのロングブロックは速そうです。
3台になったペンスキーはデイトナ500でも強いでしょう。
過去このイベントとデイトナ500を連勝したのはビル エリオットと
デイル ジャレットの2人だけ、2001年以降誰も達成していませんが、
ケゼロウスキーは果たして。。。
今年もG+はデイトナ500生放送!というわけで、今日は早めに寝て
朝から出勤まで観戦してきます。
今年もNASCAR楽しみますよ!^^