ボッタスとアロンソとがそれぞれのハット-トリック

F1は壮大に彩られた-でもレース自体はそうでもなかった-日曜日のアブダビで
2017年に別れを告げました。バルテリ ボッタスが週末を制圧し
F1のエリートに仲間入り。フェルナンド アロンソも、ちょっと意味合いは
異なりますが記録を達成しました。

・F1では初めて、ボッタスは2戦連続でポールを記録-そして前戦ブラジルとは
 違って、そのリードをF1通算3勝目に繋げました。それだけではなく-
 彼はチーム メイトのルイス ハミルトンとの争いを制し、レース中の
 最速ラップを記録-通算97戦目で初のハット‐トリックを達成しました。

・ボッタスはF1でハット‐トリックを記録した45人目のドライバーで-
 フィンランド人ではミカ ハッキネン(通算5回)、キミ ライコネン(2回)
 に次ぐ3人目。また初めてハット‐トリックを達成するドライバーが出たのは
 セバスチャン ベッテルとジェンソン バトンがそれぞれ初めて記録した
 2009年以来です。

・またボッタスの走りによってハミルトンの珍記録も更新-4度の世界王者は
 チャンピオンを決めた後のレースで一度もポールと優勝を記録していません。
 と言っても対象となるのは僅かで、2015年の最後の3戦と今年の最後の2戦です。

・しかしながらハミルトンは、他のあらゆる点で記録破りでした。
 彼の2位フィニッシュにより2017年は全戦入賞。F1史上、
 チャンピオンを獲得し全戦で入賞したのは、ホアン マヌエル ファンジオと
 ミハエル シューマッハーに次いで史上3度目です。

・また、ハミルトンは現在25戦連続入賞。F1史上2番目の記録で-
 ライコネンが2012年のバーレーンから2013年のハンガリーにかけて達成した
 F1史上最長記録にあと2としています。

・長い記録と言えば...これでメルセデスがエンジン製造者として少なくとも1台
 入賞したのは175戦連続。現在単独2位の記録で-ルノー(138)を上回り、
 次の目標はフォード(228)です。

・シルバー アローについて最後にもう1つ-アブダビは彼らにとってF1通算
 100戦目の表彰台。ファンジオとカール クリングが1954年のフランスGPで
 最初に記録しました。メルセデスは現在表彰台記録で歴代7位-
 次はブラバムで106戦。フェラーリが546戦でぶっちぎりの記録です。

※この数は複数台が同一レースで複数台が表彰台に乗っても1と数えた場合。
 台数だとフェラーリは727で1位、メルセデスは154で5位、ルノーが
 ちょうど100で9位。なお獲得率ではブラウンGPの44.1%が最多、
 そのブラウンGPを継いだメルセデスが2位でフェラーリが3位。
 (データ:F1 DataWebsiteによる)

・フェラーリにとっても良いニュース-ダニエル リカルドのリタイアの
 おかげもあってライコネンが4位、ライコネンがリカルドを抜いて
 ドライバー選手権4位となりました。フェラーリの2人のドライバーがともに
 選手権でトップ4に入るのはここ3年で2度目-それ以前だと2008年まで
 さかのぼります。

・ベッテルはさらにその上を行き、実際-彼の選手権2位というのは
 2014年のハイブリッド時代以降ではメルセデス以外のドライバーとして
 最高位です。

※逆を言えばボッタスは最強メルセデス ハイブリッド時代で初めて2位以内に
 なれなかった

・ベッテルはアブダビを3位フィニッシュで選手権2位を確定-これで通算
 100度目の表彰台にあと1です。過去に3人のドライバー-
 ミハエル シューマッハー、ハミルトン、アラン プロスト-がこの壁を破っています。

・フェルナンド アロンソも97回の表彰台で記録に迫っています-が、
 彼の最後の表彰台は2014年。彼はマクラーレンとホンダの再結成以来
 苦悩し続けており-それは彼がアブダビで記録したハット‐トリックに現れています。
 何かというと彼は3戦連続入賞-ここ3年では初めてのことです。

・レッドブルは今季13度目のRB13のリタイアを目にしました-しかし
 マックス フェルスタッペンは5位、彼らは37戦連続で入賞中です。
 これは現在最長記録-そして史上7番目の記録です。彼らが常勝軍団だった
 時代に記録した最多は33でした。

・コンストラクターズに関しては、日曜日のヤス マリーナにはドラマがあり
 ルノーがトロ ロッソを下して選手権6位に。彼らがワークス体制で前回
 これを達成したのは2011年、ニック ハイドフェルドとビタリー ペトロフが
 正ドライバーだった時です。

・ルノーの利益はトロロッソの損失-トロロッソは2008年に記録した最高位に並ぶ
 選手権6位に4点及びませんでした。

※なお後にも先にも1度だけしか表彰台に上がっていないトロロッソは
 2017年終了時点で最も表彰台獲得率が低いチームです。
 ただし1回しか表彰台に乗ったことが無い9チームのうち、その1回が
 優勝なのはトロロッソだけです。ホンダとのパートナーで数字を
 増やすことができるでしょうか。

・トロロッソほど記録的に大きなことではありませんが-フェリペ マッサにとって
 アブダビでは全戦でスタートもフィニッシュも10位以内と、
 まとまった引退レースでした。彼のF1人生は通算269戦出場-歴代6位-で
 終わりを迎え通算165回の入賞、シューマッハー(221)、アロンソ(193)、
 ライコネン(187)、ハミルトン(172)に次ぐ歴代5位です。

ソース Abu Dhabi stats - Bottas and Alonso claim very different hat-tricks

来年はアロンソに関する皮肉ではない記録、ホンダの記録を読めるように
期待したいですね。