2017 AUTOBACS SUPER GT Round 8 MOTEGI GT GRAND FINAL
ツインリンクもてぎ 4.801km×53Laps=254.453km(GT300 leader:49Laps)
GT300 class winner:LEON CVSTOS AMG 黒澤 治樹/蒲生 尚弥
               (Mercedes AMG GT3/K2 R&D LEON RACING)

 GT300クラスの最終戦、AMG2台とRC Fを軸にしたチャンピオン争い。
レースはLEON CVSTOS AMGが作戦を生かして優勝しましたが、
ドライバー選手権は、グッドスマイル初音ミクAMG 谷口信輝/片岡龍也が
獲得しました。GOODSMILE RACING & TeamUKYOがチーム選手権を獲って
こちらも2冠です。まあよっぽどのことがなければ大抵2冠になりますがね。

 予選でミク号はPPを獲得。これで1点を追加し、3位以内なら自力で
タイトル確定という状況を作ります。
 選手権2位で私が推していたJMS P.MU LMcorsa RC Fは意外と伸びず8位。
選手権3位のレオンが予選3位、選手権4位、ただし初音ミクが無得点でない限り
権利は無いARTA BMW M6 GT3が2位と、個人的には「RC Fと場所変わって~」
と言いたい並びになります。


 決勝でも初音ミクはスタートから後続を離し、一方レオンはタイヤの発熱が
遅いのかスタート直後に順位を下げています。
 初音ミクAMGは2位のARTAを4秒ほど離したあたりでギャップを維持。
しかし、早い段階でピットの準備という情報で、16周を終えて真っ先に4輪交換。
 予選で選んだタイヤの摩耗が激しいためにスティントを短くしたそうですが、
まだ2位とそれほどペースが変わらなかったのでもうちょっと
引っ張っても良かった気がします。先に手の内を明かすと後ろが逆張りを
仕掛けてくる可能性が高いからです。
 同じ周にD'Station Porscheも入ってこちらは2タイヤ交換。
ピット直後にDステーションが先行します。

 翌周には3位のVivaC 86 MCとレオンが2輪交換しやはり初音ミクの前。
これで実質的な順位は4位。しかし、Dステーションはこの後接触で
前輪をいためて緊急ピットとなりこの争いから離脱します。

 ステイ アウトしていたARTAは31周まで引っ張ってタイヤ無交換。
これで事実上の順位はARTA、レオン、VivaC、初音ミク。
レオンはARTAよりペースが良いので、仮に勝つと考えると初音ミクは
5位になると同点かつ優勝回数で負けているためチャンピオンを
逃すことになります。
 しかし後ろからはもてぎと好相性のGULF NAC PORSCHE 911も来ており、
いつまでもVivaCに引っかかっているとマズイことに。

 トップ争いは後輪交換でルースなレオンが、無交換でもはやグリップ感が
映像からも見えないARTAを追い詰め、残り2周というところでとうとう逆転。
 ARTAのショーン ウォーキンショー、曲がらない車ならあえて大回りして
旋回速度を維持したいところですが、ブレーキングも不安定で気になるのか、
ターンへの進入ラインが明らかにひとりだけズレていて、走行ラインの
ラバーのない位置でターン インを開始するぐらい厳しい状況でした。

 初音ミクの方は、抜きあぐねていたVivaCの攻略には成功。
抜かれたVivaCは音からして明らかにギアが入らないマザーシャシーおなじみの
トラブルが起きています。

 結果、3位で終えた初音ミクが確定条件をちゃんと満たしてチャンピオン。
ただ、多少運が味方した面もありました。
 というのも、もてぎを得意とするHitotsuyama Audi R8が予選を
トラブルで走れず最後尾スタート。彼らは結果、おそらく2タイヤ交換で8位、
初音ミクから見て25秒後方でフィニッシュしています。
 彼らはスタート時点で既に20秒以上後方に位置していたので、これが
”本来の位置”から出ていたら、初音ミクの前にいたかもしれません。
 同様に、緊急ピットが無ければDステーションも、そして、エンジンと思われる
トラブルで序盤にリタイアしたマネパ ランボルギーニ GT3も
リタイアまでの位置関係はガルフ ポルシェの後ろで、彼らも2タイヤ、ないしは
無交換の可能性が高かったので、これも初音ミクの前後でうるさかった
可能性が高かったと思います。

 これらを考慮すると、もちろん、それによってレオンが勝てていない
可能性もありますが、初音ミクが6位程度に沈んだ可能性も十分考えられました。
 したがって、GT500同様、選手権リーダーが自力でタイトルを決めて順当、
という見かけ自体は同じ結末ですが、その内容はというと、非常に
タイトなものだったと思います。
 そういう意味でR8やポルシェが順位争いに絡み損ねたというのは、
もちろん本人たちもここは狙っていたレースだと思うので残念だったでしょうが、
見ている側ももったいないレースでした。


 そして、期待したRC Fは意外と伸びないままで6位フィニッシュ。
ただ、新車1年目で、しかもライバルと違ってもろ乗用車の形状の
車でありながらかなりの実力を見せてくれたので、来年も楽しみにしたい車です。
GT SPORTにもRC Fは入ってるから使ってね。私は使ったこと無いけど。。


なお、植毛GT-Rはヘアピンでコースオフしてしまい、
12周遅れで完走した中では最下位の26位でした。
takamori博士の毛髪のアップデートパーツは、、、
若干効果を発揮してる!?