メルセデスが4年連続4度目のタイトル

オースティンへやって来ても、ルイス ハミルトンの勝利は止められませんでした。
そして日曜日の勝利によって、彼はメルセデスにもう1つのタイトルをもたらし-
新たな歴史を切り開きました。

・ハミルトンの勝利は今季9勝目で、通算62勝目でアメリカでは4連勝。
 2012年にオースティンへと開催地が移されて以降、彼が勝てなかったのは1度だけ-
 2013年に4位でした。

・2007年のインディアナポリスでの勝利を含めると、彼はアメリカGPで
 6度勝者として名を刻み、ミハエル シューマッハーを抜いて歴代単独トップです。

・またハミルトンは他の分野でもシューマッハーを上回りました-最前列からの
 スタートです。ハミルトンは最前列からのスタートが通算117回となり、
 歴代最多です。また彼はポールから40度勝っており、偉大なドイツ人と
 記録で並んでいます。

・ハミルトンは優勝によってドライバー選手権でベッテルを66点差に引き離し
 メキシコで5位以内であれば4度目のタイトルが決定します。彼が
 チャンピオンを手にすると-これほど大きな差を覆した例は過去にない-
 彼は4度以上チャンピオンになったホアン マヌエル ファンジオ、アラン プロスト、
 ミハエル シューマッハー、セバスチャン ベッテルに次ぐ史上5人目の
 ドライバーとなります。

※原文ではbecome just the fourth driver,~~,to win four or more crowns
 となっているんですが、どう見ても過去に4人いるので5人目と書いておきます。

・ハミルトンのタイトル決定が次週にお預けとなりましたが、彼の勝利が
 メルセデスに4年連続のコンストラクターズ選手権を後押ししました。
 メルセデスは1988年~1991年のマクラーレン、1999年~2002年のフェラーリ
 (さらに2003年と2004年も!)と2010年~2013年のレッド ブル以来、
 史上わずか4度目の4年連続でのチャンピオンです。

・蛇足ですがメルセデスは通算75勝と150回目の表彰台です。

・セバスチャン ベッテルは2位で今季11度目の表彰台、ハミルトンより
 わずかに一度少ない回数です。彼はイタリアGP以来表彰台から遠ざかっていました。

・キミ ライコネンはフェラーリにとって二重の喜びを成し遂げ、ライコネンの
 今季5度目の表彰台によってフェラーリは今季4度目のダブル表彰台です。
 フェラーリの2人のドライバーがオースティンでトップ3フィニッシュするのは
 初めてのことです。

・ライコネンはレース後にマックス フェルスタッペンに対しレース後の 
 ペナルティーが与えられたことで3位に繰り上がり、若きオランダ人が
 今季初めて3戦連続で表彰台に立つことを阻止しました。

・もし順位の変動が無ければフェルスタッペンは4月の中国に続いて今季2度目の
 16位スタートからの3位となるところでした。そしてまた、彼は表彰台を
 失うのは2回目で、昨年のメキシコでも似たようなレース後ペナルティーを受けました。

・フェルスタッペンの後ろで、バルテリ ボッタスはオースティンでの自己最高位
 にもかかわらずがっかりの5位です。対照的にフォース インディアの
 エステバン オコンは喜びの6位-ここ2戦を含め今季5度目の順位です。

・オコンがさらに笑顔を浮かべた理由は、史上初めてデビューから26戦連続で
 完走し、マックス チルトンが保有していた記録を一蹴したからです。
 彼は今季わずか一度だけ入賞を逃しています-モナコで、この時は12位でした。

・セルジオ ペレスは若きチーム メイトにドライバー選手権でわずか13点差と
 なってしまいましたが、フォースインディアに今季17戦で14度目となるダブル入賞を
 もたらしました。

・2台のフォースインディアの間にはカルロス サインツ、彼は2005年の
 ジャンカルロ フィジケラ以来となるルノーでのデビュー戦で入賞を果たしました。
 彼がもたらした6点によりルノーはコンストラクターズ選手権でハースを飛び越え
 サインツの古巣であるトロ ロッソに対し5点差に迫りました。

・トロロッソと言えば、彼らはあるレースと次のレースで完全に違うドライバーを起用した
 1994年のロータス以来初のチームとなり、戻ってきたダニール クビアトが
 10位でスペイン以来-そして今季まだ3度目-の入賞を果たしました。

※トロロッソ 日本GP:カルロス サインツ/ピエール ガスリー
       US  GP:ダニール クビアト/ブレンドン ハートレー
 ロータス'94  ポルトガルGP:ジョニー ハーバート/フィリップ アダムス
       ヨーロッパGP:アレッサンドロ ザナルディー/エリック ベルナール

・ロシア人ドライバーの新たなチームメイトのブレンドン ハートレーは、
 GPデビュー戦(そしてシングル-シーターでのレースは2012年以来初めて!)
 を13位でフィニッシュしニュージーランド人ドライバーとしては
 1984年のマイク サックウェル以来となるGP出場となりました。
 そして偶然にも、彼のデビューは同郷のデニー ハルムがチャンピオンに輝いてから
 ちょうど50周年に一致しました。

※ハルムは1967年10月22日の最終戦メキシコGPを終えてチャンピオン決定。

・入賞してここまで触れていないドライバーはフェリペ マッサ、彼は9位で
 3年連続の入賞。彼は現在ドライバー選手権でチーム メイトのランス ストロールに
 対し4点差で順位では2つ上です。

・一方でさらにがっかりしたのはフェルナンド アロンソで彼は
 ホンダ-パワーのマクラーレンの技術的な不具合によってチェッカーを
 受けることができない今季11度目のレースとなりました。

・しかしオースティンで最も不運だったのはアロンソではないと言えそうです。
 その栄誉はニコ ヒュルケンベルグへと渡り、彼は4年連続でのリタイアです。
 この間彼はたった4周しかしていません。メキシコが待ち遠しい...

ソース F1公式サイト USA stats - Mercedes the fourth to four straight titles

ニュージーランド人ドライバーのことを知れたのが収穫でした。