Monster Energy NASCAR Cup Series
Monster Energy NASCAR All-Star Race
Charlotte Motor Speedway
winner:Kyle Busch(Joe Gibbs Racing/M&M's Caramel Toyota Camry)

 もうインディー500も何もかも終わって、メモリアル デーの休日から
アメリカ市場も再開したのにG+はようやくオール-スター レースの放送です。
コカ コーラ 600のネタバレはなんとしても阻止したいので一切
調べ物をしない記事にしますw

 アメリカ市場と言えばアマゾンの株価が取引時間中に節目の1000ドルを
突破したそうですね。
PERが約100倍なのに目標株価は1090ドルあたりで買い推奨が大半だとか( ゚Д゚)
ちなみに上場時は2ドルでした。

 
 さて、毎年ころころ変わるオールスターの形式。今年の出場条件は
・2016年または2017年に勝利を挙げている
・過去のオールスター勝者とカップ シリーズのチャンピオン
・予選レースにあたりMonster Energy Openの各ステージ勝者(計3名)
・ここまでで出場権を得られなかったドライバーのうちのファン投票1位

となっています。上2つで16人が確定しており、まずはオールスター当日の
昼間に開催されるオープンで残る4人を決めます。
 オープンは20周、20周、10グリーン フラッグ周(コーション周を周回数に含まない)
の3ステージ制で、各ステージ勝者は夜のオールスターへ。

 ステージ1はPPスタートのクリント ボイヤーがぶっちぎって無風の勝利。
当レースは勝った人は抜ける方式のため、お役御免でガレージに向かいます。
 ステージ2、ボイヤーに次ぐ2位だったライアン ブレイニーが
先頭からリスタート。
クルー チーフのジェレミー ブリンズは先行逃げ切りを決めるべく、
グリルを大きくテープで塞いできました。
ただ、ターンの真ん中あたりのハンドリングが悪そうでチェイス エリオットが
追ってきますが、乱気流の影響で抜きづらく、思い切ってラインを変えても
グリップが悪くて不発。結局ブレイニーがステージ2を制してレースを抜けました。

 ステージ3は玉突き式にエリオットの番、かと思いましたが、
ダニエル スアレスのピットが早かった上、ダメもとでランドン カッシルが
2タイヤ交換でなんと先頭でリスタート。
 しかしカッシルは全くトラクションが得られず、それでいて無理にエリオットを
ブロックしたもんだから飛ばされてリスタート即クラッシュ&コーションです。
挑戦するのはいいんだけど荒らさないで・・・
 リスタート後はスアレスとエリオットの一騎打ちですが、スアレスの鬼ブロックで
エリオットもやや苛立ちの様子。新たな遺恨誕生かと思われる争いの間に
背後からエリック ジョーンズが迫り、失速した2台をまとめて抜こうとするも、
行き場が無くてドッグレッグの芝へダイブ。オールスターではかつて、
押されて芝を走らされながらそのまま押し切ったデイル アーンハートが
勝ったことがありましたが、今の車は車高が低いので当然底を打ち
ジョーンズ号は中破。もったいなかったです。

 残り3周のリスタートはエリオットが不発。よく見る光景でスアレスが
先行するともう追う時間は無くスアレスが出場枠を確保。
ただ、エリオットも人気投票でオールスターへ進出です。



 そしてオールスター本戦。今年もマイケル ウォルトリップのおちゃらけリポートに
ブライソン バーンズが参加。ご存じない方のために補足しておくと、
彼の父・スティーブ バーンズはFOXの有名なピット リポーターでしたが、
2014年の秋に癌と告知され、2015年になってそれを公表。
NASCAR界全体で彼にサポートする意思を示し、ブリストルでのレース名を急きょ
Food City 500 in Support Of Steve Byrnes And Stand Up To Cancer
と変更し彼の闘病に声援を送りましたが、癌はステージ4という末期の症状で、
そのレースのわずか2日後、スティーブは56歳の若さでこの世を去りました。
 しかしNASCAR界としては残された家族にも支援を、という意思を示し、
その年のオールスターのブライソン君が招かれ、今回同様、
100万ドルの入ったケース(もちろんダミーだが)を持たせてドライバーに声をかけ
「100万ドル欲しい?あげないよ」と手を出したドライバーをケースの口で
挟みに行くなどしていました。もはや彼は将来FOXに入るしかなさそうです(´・ω・`)


 さて、オールスター本戦のルールは20周、20周、20周、10グリーン フラッグ周の
4ステージ制。各ステージの勝者と、平均順位の上位で最大10人だけが
ステージ4に進出する『エリミネート方式』になっています。
 そして、側面のGOODYEARのロゴが黄色ではなく緑の『オプション タイヤ』を
初投入。規則では、各ドライバーは一度だけ使える&4ステージの間に
必ず使用する義務があり、4輪同時に装着する必要があるとされているようです。
詳細は調べていないので・・・

 ステージ1、PPスタートのカイル ラーソンが独走態勢で、無風で1位通過。
オープンから勝ち上がった人はスタート位置が後ろなので早速オプションを
履いていますが、速さの度合いは不明・・・

 ステージ2もラーソンが鬼のスピード。4位スタートのジミー ジョンソンは
ここでオプションをつぎ込んで勝ちを狙いに行きましたが、2位まで上がった時点で
ラーソンは遥か先。そこからはデグラデーションが大きいのか逆に
カイル ブッシュに追われるほどで、ラーソンとは3秒近い差の2位でした。


 ステージ3、このステージ間ピットではボイヤーとブレイニーが2タイヤ交換。
ボイヤーはステージ2でオプションを投入したため、右がプライム、左がオプション、
という変なことに。ただ規則上、『4輪同時に装着』は定められていても、
その後どうするかが明文化されていないようで、混在タイヤで先頭リスタートを
切ることになります。

 さらに困ったのがブラッド ケゼロウスキーです。彼はステージ3でオプションを
履くつもりでタイヤを替えましたが、ナットが緩かったためもう一度ピットに入って
締め直し。ところがそれでも違和感があるため、陣営はとりあえず一旦
オプションを外して、プライムを装着、オプションには改めてナットを付け直し、
ステージ4に改めて使おうとしました。
しかし、規則上オプションを履いてよいのは一度だけと決められており、
付けて外したケゼロウスキーはオプションの再装着が不可能に。
そもそもこのレースはプライム3セット、オプション1セットしかタイヤが
供給されていないので、仮にステージ4に進出しても、
『もう交換できる新品タイヤが無い』という極めて重大な問題を抱えることになります。
あるのはステージ1と2で使った20周オールドだけです。
この辺りの流れ、たぶん現地放送を聞いていてあってると思いますが、
G+側では締めなおしたくだりを拾っていないので、なんかケゼロウスキーが
作戦でズルしようとして失敗したみたいになってます。

 さて、ステージ3は混在タイヤのボイヤーが全然グリップせず。
粘るブレイニーもやはり4タイヤ組には勝てずジョンソンがリーダーに。
ジョンソンがケビン ハービックを0.5秒差で下しました。

 ステージ勝者が2人しかいないので、残る8人を平均順位で決定。
10人がその順位の並びに再整列してピット オープン。替えるタイヤが無い
ケゼロウスキーが悲しい悲しいステイ アウトです。
 そしてラーソンもピットを出たのが4番目。ラーソンとラーメンって
字面が似てるなと今急に思いついてそのまま書いてますw

 ジョンソンは最後の10周へ向けて、普段のレースではあり得ない巨大な
テープを貼り付けて出陣。
 ジョーイ ロガーノもリスタート順が後方なのでリスタート直前に
巨大テープ&フード内に水を追加補給しての冷却。時間をかけすぎて
リスタート時に隊列に追いついてないですが、全速力で走って追いかけ、
低速から発進する隊列に急速に追いつくというほとんどチート技を使います。

 リスタートではケゼロウスキーが当然のようにスタート不発。
後ろにいたカイル ブッシュは引っかかって万事休すかと思いきや、
インからスパッと抜いて逆にあっさりとリーダーになると、
ジョンソン、ラーソンとの争いに。やはり追う側には乱気流が敵で、
リスタート直後に狙っていたカイルを狙っていたジョンソンもやがて停滞。
最終周のターン3でラーソンが見事な動きでジョンソンを抜きましたが、
勝ったのはカイル。12度目の出場でのオールスター初優勝は、
初優勝までの出場回数としては史上最多の長い道のりでした。
賞金100万ドルを獲得。これでアマゾン株が1000株買えるね ( ´∀`)b

 来週はいよいよ600マイルの長期戦が開催されます。
今度はG+が土曜日放送なのでちゃんと調べ物ができそうです。