・ラップ リード lap lead
リーダーがコントロール ラインを通過した際に記録されるもの。
一度リーダーで戻ってくれば1周のラップ リード、1周目から40周目、
225周目から334周目までをリードしたなら、
『このレースでは150周のラップ リード』と言う。
日テレG+の放送ではこれも『リード ラップ』と表現しているが、
〇リード ラップは同一周回の車を指す単語である
〇英語での表現でも『today:150laps led』(ledはleadの過去形)となる
〇周回をリードしている人は『lead lapper』ではなく『lap leader』である
〇GAORA中継時代には使い分けを行っていた
といった理由から、当ブログでも明確に使い分けをしている。
・リーダー leader
レースの1位の選手のこと。トップ、レース リーダー、ラップ リーダー。
・リード ラップ lead lap
トップと同一周回のこと。周回遅れではない人。
コーションが多いNASCARではとにかくリード ラップにさえいれば
何かしらチャンスが来るかもしれず、なんとかラップ ダウンを阻止しようと
リーダーが来ても安易に譲らない人も多い。
また、コーション時のピット作戦には
『リード ラップ車が何台いるか』は重要な要素なので、リード ラップ車の
台数は把握しておくと良い。
日本ではラップ ダウンという単語は使うのに、リード ラップは
あまり定着しておらず、レース中の無線ですら
『トップと同一周回の車が後ろから来る』といった回りくどい言い方がされているのを
目にしたことがあるので、できればこれぐらい日本でも広まってほしいと思える単語。
・リスタート restart
コーションからレースが再開されること。イニシャル スタートとは若干
規則に違いがある。
まず、リスタート時のリーダーはイン/アウトのレーンを選択することができ、
2位に車はそれに従う。しかし、イニシャル スタートと違って、3位以下奇数の車は
常に2列目のイン、同様に偶数アウト、と固定されている。
そのため、リーダーがアウトでのリスタートを選択すると、
4位の車が外側の2列目=3位の位置になるため、2列目以下の順位は列ごとに逆になる。
また、リーダーは予め設定されている”リスタート ゾーン”の範囲内のどこかで、
自身のタイミングでスロットルを全開にしなければならない。
2位の車はリスタート ゾーンの加速段階でリーダーを抜いてはならないが、
そこさえ守っていれば、イニシャル スタート時と違って
スタート/フィニッシュ ラインまでに抜いても構わない。
3位以下の車は原則として、先頭車両がスタート/フィニッシュラインを通過し、
正式にグリーンとなるまで追い越しをしてはいけない。
なお、リスタート時のオーダーは原則的に
リード ラップ車 → ラップ ダウン車 → フリー パスを受けた車→
→ ペナルティーを受けた車 → ウエーブ アラウンドを受けた車
の順になる。ただ、あまりに混乱すると整理しきれずラップ ダウンが間に挟まる
こともたまにある。
・ルース loose
ステアリングを切った以上に車が旋回してしまう状態。
日欧で言うオーバーステア。グリップ力がフロント>リアの状態で起こる。
発音は ルーズ ではなく ルース。
厳密にはハンドリングの原因、解決方などは多種多様であるため一般論になるが、
ルースをタイト方向へもっていくには、ウエッジは足す方向、
トラック バーは下げる方向にアジャストするとされている。
高速オーバルでは、ルースの車は自然に内側へと巻き込んでいき、
外側を走ると姿勢を乱して壁に当たる危険性が高いため
イン側のラインを取ることが多くなる。