1966年から鈴鹿サーキットで開催され、2006年からはSUPER GTの
イベントとして開催されてきた『鈴鹿1000km』が、
来年から10時間耐久レースとなり、SUPER GTのカレンダーからは
外れることが発表されました。

“夏の鈴鹿”が2018年からGT3の10時間耐久レースに! SGTの鈴鹿戦は別日程に変更

 10時間耐久はSUPER GTの運営団体であるGTAと、ヨーロッパで
ブランパンGTを運営しているSROが関わり、GT3車両とJAF GT車両が
出場できるようにしたい意向。
 GTAはGT3車両の使用に当たってSROと協力し、SROの性能調整テーブルを
基本的に使用しており、両者の間には交流関係があります。
 SUPER GTは海外展開の拡大をもくろんでおり、そのきっかけとして
海外でGT300だけでの傘下シリーズの開催を考えるなどしています。
 アジア圏におけるGT3レースでの中心となり、あわよくばそこに
日本独自規格のJAF GTやマザーシャシーも一緒に参加できるようにして
『GT300クラス』のグローバル化を考えています。

 一方SROはブランパン シリーズを通じて、GT3企画のレースにおいては
世界標準と言える存在です。

 鈴鹿10時間では、そんな両者が鈴鹿サーキットと協力することになり、
このレースに日本国内だけでなく、海外のエントラントの参加による
大きなイベントとしたい模様。
 果たして実際にそんなに海外から集まるのかは謎ですが、GT3という
世界標準と言っても良い規格を使用して、夏の鈴鹿の大幅な刷新を
行うことになりました。


 SUPER GT的には、鈴鹿は他の時期に開催されることになります。
かつては300kmを年間2回、それがそのうち1つが1000kmになり、
近年は1000kmだけでしたので、仮に300kmレースならずいぶんと久しぶりです。
 たぶん昨年書いたと思いますが、最近の1000kmは、耐久レースをわざわざ
設定しておきながら、ピット回数等に制約を設けて戦略の幅を狭めるという、
ちょっと矛盾した部分もあって、もう1000kmじゃなくていいんじゃないの?
という思いが私の中にはあったので、思わぬ形ですがスプリントの
鈴鹿が見れるようになれば良いことだと思いました。
 そして、1000kmとしては一応今年で見納めとなりますので、
10時間にもやろうと思えば参戦可能なGT300チームと違って、当分
参加できないであろうGT500チームは優勝へ気合が入るかもしれません。
 でも、強豪ほどウエイトがあるから1000kmで勝つのは難しいし、
強豪が勝てる条件になってるってことは、前半戦で取りこぼしまくってる、って
ことなんですよね^^;