ちょっくらご無沙汰の更新です。
既に私のノートPCはメモリ増設、SSD化によって元の状態からかなり
いじられていますが、このたびCPUも換装されましたw
実はこの夏、どうもPCがいつもより熱いのが気になっていました。
HDD→SSDで熱源が減少したことを考えるとあまり好ましい話ではありません。
で、先般PS3が壊れたわけですが、その際の分解を行った際、
CPUグリスの劣化というものを疑い、色々と調べたところ、やはりできれば
再塗布したほうが無難ではないか、と考えました。
このPCは買って5年を超えています。
温度を表示してくれるツールが世の中にあることを知って計測したところ、
冬場の今の状態で、Intel Core i3-2310Mは平均で40℃を超えるぐらい、
最大値は50℃を超えています。
夏場になるとさらに高温になり、一方で劣化は進みますから、来夏には
危険水域とされる70℃に接近、あるいは超過する可能性がありそうです。
私の使用するのはhp pavilion g6-1109tu。調べると同型での分解を
詳細に書いたサイトというのは見当たらなかったり、分解はしているけど
CPUまでバラしきってなかったり。しかし、hpのPCは実は分解マニュアルが
手に入ります。
hpのサイトの商品検索ページから型番を検索し、ユーザーガイドを選択。
ユーザーガイドの日本語版には簡単なマニュアルしかありませんが、言語を
Englishにすると選択肢が多く、その中に
『Maintenance and Service Guide』というPDFがあります。
この中に、分解の詳細な手順が記されており、道具と慎重な取り扱い、
度胸さえあれば、手順は面倒ですがそこまで苦労することなく分解ができます。
ひょっとすると日本に1人ぐらい同じことをしたい人がいるかもしれないので、
私がやったことを世に残しておこうと思います。
実機の写真は撮ってもあんまり綺麗じゃなかったので、マニュアルを参考に
気を付けた方が良いことなどを軽くコメントします。
まず用意しておくのは、
0番の+ドライバー(磁化必須)
外したねじを置いておく入れ物
CPUグリスを拭き取れるもの
CPUグリス
印刷したマニュアル
ねじは主に3種類使用されていますが、0番ドライバー一本で賄えました。
予め強い磁石に引っ付けて磁化しておくのが必須です。
作業中も磁石を置いておいて、手を離している間は引っ付けておくと
磁力が維持されて安心です。
ねじは工程ごとに別に管理したほうが良いので、仕切りのある箱があると便利。
私はバウムクーヘンの空き箱に段ボールで間仕切りをして使用しましたw
グリスを拭くのは調べると色々あるようですが、アルコールとティッシュで
大丈夫ではないか、と思いました。この辺りは専門的なサイトを見ながら自身で
考えるのが良いと思います。
あと、マニュアルは印刷し、下読みをしてイメージを膨らませておくと
スムーズに進みます。作業中にスマートフォンやPCを別に動かせる場合は
サポート用に構えておくと良いです。
実際の工程は、分解マニュアルの中にはやらなくていい部分もあるので、
以下のものを外すことになります。
1 バッテリー
2 サービス アクセス カバー
3 ハード ドライブ
4 オプティカル ドライブ
5 WLAN モジュール
6 メモリー モジュール
7 キーボード
8 トップ カバー
9 タッチ パッド LED ボード
10 USB ボード
11 パワー コネクター
12 ディスプレイ アセンブリー
13 システム ボード
14 ヒート シンク
15 プロセッサー
このうち1,3,6,9,10,15にはねじがなく、2もカバー側につけたまま置いておいて
問題ないので、ねじ入れは9個場所があれば良いでしょう。
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1 バッテリー

1のつまみをスライドさせて浮いたバッテリーを外すだけ。
もちろん電源は切ってから。
作業の安全性のため、取り外しは作業前に早めに済ませて電気が残留していないように
念には念を入れた方が良いと思います。
2 サービス アクセス カバー

2本あるねじを緩めたら、バッテリーのあった側からカバーを外し、いくつかある
ツメから引きはがします。初めてやる時は折れそうでちょっと怖いです。
3 ハード ドライブ

まずケーブルを抜かないといけません。テープがつまみのようになっているので、
それをそのまま上に引っ張ったら簡単に抜けます。
ドライブ交換する時にも触る場所ですね。
マニュアルにはこの後さらにここをばらす手順がありますが関係ないです。
4 オプティカル ドライブ

奥にドライブのロックを解除する機構があるので、押しながらトレイを引っ張ると
抜け出ます。最後は左右のレールみたいなのを保持しながらさらに引き抜くと
完全に離脱します。最後がちょっと怖いですが全然問題ないです。
このボタンはトレイが開かなくなった際に緊急用で使える部分でもありますね。
5 WLAN モジュール

指でつかんで引っ張れば抜けます。白と黒がどっちがどっちか記録しておきましょう。
あとはねじを1つ抜いて、4の部分から持ち上げて角度を付け、引っ張れば抜けます。
無線関係なんで変なのを付けると警告が出る的な忠告が書いてありますが、
外して戻すなら何も起きないはずです。
長いので次回に続きます・・・