F1を運営する会社が買収されるとかで、やっとバーニー エクレストンも
いなくなってくれるのかと思ったら全然そうではないらしく、
だったら別にどうでもいいやと思った今日このごろ。

 さて、イタリアGPではフェルナンド アロンソのおもしろ無線が
数少ない見どころでしたが
どうもレース終盤にももう1つあったようです。

 F1の国際映像には時々無線が乗りますが、川井ちゃんが時々解説で
「別無線なんですが~」と言ってくることがあります。
この『別無線』、ヨーロッパの方の放送局で独自に放送しているものなのか、
以前オートスポーツwebに無線ばっかり集めた記事があった時にも
書いていましたし、そしてF1公式サイトの無線ばっかり集めた記事でも
やはり掲載されています。

 今回のレースでも序盤、川井ちゃんが別無線情報として
「ハミルトンがスタートは自分のミスだと言っているようだ」と
伝えてきました。
なお、これはレース後にハミルトンが
チーム側を思いやってあえて発した嘘コメントだった、と話していました。
嘘も方便、というやつでしょうか。

 で、もう1つ別無線情報で上がったのがレース終盤のアロンソについて
「ピットに入っても良いって言ってるようだ」という話が。
「ハッハッハッハッ」からの流れですから、リタイアしたかったら
もうやめていいよ的な内容かと思いましたが、アロンソはSSを装着して
ホンダに24年ぶりの最速ラップをプレゼント(?)
 単にその前のタイヤがもう駄目すぎてストレスを感じ、たとえあと3周ですら
続けたくなかったということだったんでしょうか。

 で、この無線内容も公式サイトに、しかも締めくくりに載ってるんですが、
その内容はというと

"Fernando, three laps to go after this one,
        we are happy to make the stop if you wish..." (McLaren)
"Box!" (Alonso)

「フェルナンド、これを終えたらあと3周、
     入りたいんならピットに入ってもいいからね・・・
「入る!」

音声がないので詳細は分かりませんが、文面から察するに、
エンジニアが全部言い終わると同時か、かぶり気味に返答したようです。
そんなに走り続けるの嫌やったんかい!w
とこの記事を見てまた笑ってしまいました。
この無線聞きたかったなあw

 ところで、無線といえばSUPER GTでは小暮 卓史の珍無線ばかりが
目立ちますが、ある意味目立つのが本山 哲のかなり怖い無線。
 先日の鈴鹿1000kmでは
本山「次入るよ!タイヤお、無理これ、おかしい。聞いてんのかよ!」
エンジニア「OK、ちょっと待って、、、今計算してるから」
本山「ちょっと待ってじゃなくて絶対入るよ次。もう無理だから、絶対入るから!」

彼は無線でかなり、悪い言い方をすると上から目線で指示してくるので、
嫌いな人は相当嫌いだと思います。

過去にも、エンジニアが順位について
「本山の後ろが○○、そのすぐ後ろに△△」と伝えたところ
本山「すぐ後ろじゃないでしょ!言葉遣い気をつけて!」と一括。
彼の考えとすると、すぐ後ろ=自分の真後ろの車の意味であって、
自分の後ろにいる車のさらに後ろの車に対してそういう表現をするな、
という意味です。
八つ当たりと捉えるか、チームを強くするために、どんな些細な事でも
たとえ鬱陶しがられても言わなければいけない!と思ってやっているのか、
人によって解釈が二分されるタイプですね。

あまり大きな声では言いたくありませんが、私も仕事ではちょっと
本山の無線的なところはあると自覚しています。
つまらない間違いをなくし、確実に仕事をこなすために些細な事でも
言ってしまうので、本山の気持ちはちょっと分かるかもしれません・・・

 かつてオートポリスで18号車とトップ争いをしていたレースでも似たようなことが。
18号車が周回遅れの24号車とぶつかり、24号車の方がスピン。
エンジニア「24が18と当たってスピン」と伝達。
伝える側からすると、主語を24としたのでスピンしたのが24なのは
分かるだろうと思ったんでしょうが、本山はこれを18がスピンしたと解釈。
後にインタビューで
「18がスピンって聞いたのにミラー見たら後ろにいたから驚いた」
と言っていました。これに関するこの後のやり取りは放送されていませんが、
このレース、他にも

本山「どのぐらいのペースで走ればいいかとか教えてね。
   こっちも結構タイヤきついから」
エンジニア「・・・・・・」
本山「じゃあ今何秒差ってことなの?」
エンジニア「・・・プラス○.○」
本山「遅いんだよ!情報が!」
というのがあったので、もう常に無線で怒ってたと思われます。

 それでも、ニスモのどの監督だったか忘れましたが、本山について
「意外と寂しがり屋だから無線で常に話してやらないといけない」
みたいなことを言っていたので、本山というドライバーは、
こうやって常に無線でピットと喧嘩するのが一番集中できるのかもしれませんね。

 SUPER GTも無線のレース中の公開をしてみたほうがいいと思うんですがねえ。