NASCAR Sprint Cup Series
Bass Pro Shops NRA Night Race
Bristol Motor Speedway 0.533miles×500Laps=266.5miles
winner:Kevin Harvick(Stewart-Haas Racing/Busch Beer Chevrolet SS)
NSCS at ブリストル。本イベントおなじみ、リング アナウンサーの
マイケル バッファーの声で始まった土曜日夜の祭典は、ただでさえ雨で
スケジュールが遅れていた上に、たった31周で雨によりコーション。
結局48周を終えたところで赤旗となり、日曜日の昼に持ち越しとなりました。
ここは改修でバンクをバリアブルにして以降、外が圧倒的に有利になっていたので、
バンクの低いインでも走れるように、イン側の概ねタイヤ2~3本分のラインに
グリップが高くなるように路面に細工を施した模様。
そこに加えて、ちょうど雨のコンデイションで外のラバーは流れているので、
序盤は細工しているイン有利、時間とともに外が使えて、さあ最後はどうなる、
という、適応力が求められることとなりました。
59周目にリスタートが切られた日曜日のレース、お客さんがあんまりいませんw
レースはそこからの多くをカイル ブッシュがリード。
しかし、24位スタートからじわじわと追い上げてきていたケビン ハービック。
得意の終盤に向けて仕上げるパターンで、レースが300周に差し掛かろうかと
いうところでとうとうリーダーに。
この後のコーション時のピットで再びカイルがリーダーになりますが、
どうもハンドリングの不調を訴え出し、何か壊れているという無線が流れた直後、
車が壊れていきなりスピン、さらにそこに今季初登場、ジャスティン オールガイアーが
まともにぶつかって、車は大破してしまいました。
オールガイアーもせっかく出てきたのにこれでレース離脱、40位となりました。
続く372周目のリスタートではジョーイ ロガーノ、カート ブッシュ、
ブラッド ケゼロウスキーの3台がハービックの前でのリスタートとなりますが、
翌373周目に見事に絡んでクラッシュ。
競争力があったライアン ブレイニーも巻き添え。
既にこれより前にクラッシュでダメージを受けていたカイル ラーソンは
ここでさらにダメージを受けてズタボロに^^;
ハービックからすると、競争力のあった車がみんな消えていってしまって
気づけば敵が見当たらない状態に。
走行ラインもすっかりいつものブリストルです。
この後また雨が降って赤旗を挟み、気づいたらまた夜になってきましたが、
ハービックにはもはやそうした要素は全く関係がなく、最後まで
ぶっちぎるハービック パターンでした。
最近影が薄いシボレー勢、というかJGRトヨタが強すぎて、ハービックも
実は春先のフェニックス以来のものすごく久々の今季2勝目。
そして、トニー スチュワートが最後のブリストルということで、
レース後、なんとハービックとスチュワートが2台でドーナツ。
あまりにうまいんでビックリしましたw
そして、混戦をくぐり抜けてクリス ブッシャーがなんと5位フィニッシュ。
偶然勝ったポコノを除けば、そもそもトップ10フィニッシュすら
したことないドライバーだったわけですが、今回まっさらな新車で
好結果を残し、ポイント30位以内に躍進。初めてチェイス グリッドに
名前が載りました。
一方、これで16位になったのはライアン ニューマンでしたが、
ラーソンがここ2戦でごっそりハゲ散らかした、もといポイントを失ったこともあって
17位のトレバー ベインとは35点の大差が付いています。
仮にブッシャーがこの位置でとどまることができた場合、
ポイント16位の争いはもうあまり動かない様子ですが、ブッシャーも
まだ31位とは近い位置なので、その場合ベインとラーソンが僅差で16位を
奪い合うことになります。
もう1つのシナリオは、特筆して影が薄いけど本来は優勝経験があって
勝てる力があったはずのケイシー ケインが残りのどこかで勝って
いきなりチェイスに入るケースで、この場合、現在の15位がカット オフ ラインと
なるため、非常に熾烈な最後の1枠争いとなります。
個人的にはそのぐらいの展開を期待したいです。
次戦はブリストルから一転、広大なミシガンです。