F1第8戦は久々のヨーロッパGP。
アゼルバイジャン共和国、地図上で場所を示して?と言われても
答える自信が皆無の国での初開催です。
開催地のバクーはアゼルバイジャンの首都でカスピ海が目の前。
旧市街地が世界遺産に登録されており、なんとその中をコースが通っているとのこと。

 そもそもヨーロッパGPって、1カ国1開催の原則を破る事例が発生した際に
それを回避する意味合いで付ける名前で、この場合
『アゼルバイジャンGP』で何の問題も無い気がするんですが、
何故こうしたのか。。。

 コースは全長6kmもあり、最高速はDRSを使ってスリップストリームを
拾うとなんと360km/hを超えてしまいました。
それでいて、狭い部分は異様に狭い。ニコ ロズベルグのアタックを
見てみますと、恐ろしさがよく分かりますが

 今の時代にこれで開催許可が出るのが謎なほどです。
ダウンフォースが効いてて前回で抜けれるとは言っても、280km/h以上で
寸分の狂いもなく壁ギリギリを攻めるとは。
 そしてなんといってもコースの中ほど、旧市街の部分では、
WRCのステージかと思うような狭さと勾配。
 本来は石畳の道の上に、傷めないように砂の層を挟んだ上でアスファルトを
敷き詰めてコースにしているらしく、レース後は剥がして石畳に戻るそうです。
どんだけ金かかるんだよ。

 予選ではQ3でルイス ハミルトンが2回続けて失敗し、壁にぶつけて(しかもイン側)
まさかの10位、他方でセルジオ ペレスがQ1から全てメルセデスの後につけて
2位になるも、直前のFP3で車をぶっ壊してギアボックス交換のため5グリッド降格。
 3位ダニエル リカルドと4位セバスチャン ベッテルは完全同タイム。
予選から見どころが多かった一方で、金曜日から
あれが危ない、これが危ない、と手直ししながらの突貫イベント。
側溝の蓋でバルテリ ボッタスの車が破損するなど危ない場面も見られ、
無事レースができるかが心配材料です。
万一スタート直後に、一番狭いところで誰か止まったら間違いなく
後続は行く場所が無いです。
 大事故だけは勘弁してほしいヨーロッパGPは日本時間で22時から。
現地は夕方で、気温がどんどん下がるためコンディション変化への対応も重要です。

予選ハイライト