シュピールベルクのレースを見るのが遅れたせいで、
見終えたらもうラウジッツの決勝日だった先週~今週、
というわけで立て続けにDTMです。
 第3ラウンドはユーロ スピードウェイ ラウジッツ。
ヨーロッパでは珍しいオーバル、しかも三角形のコースの内側に
ロード コースが設置されていて、抜けそうに見えて実は抜けない形状ですw
 なお、このコースはかつてミケーレ アルボレートがアウディーR8(LMPの方)の
テストで死亡、また、アレッサンドロ ザナルディーが両足切断の重症を負った、
モータースポーツ好きにとっては痛ましい記憶のあるコースでもあります。
 J SPORTS解説の佐藤 正勝によると、かつてDTMもオーバル部分を使ったことが
あったものの、事故でTTクーペが数台全損したとのこと。
アメリカで当たり前のSAFERバリアもありませんし、危ないですね・・・

 さて、レース1(第5戦)はミゲール モリーナが優勝。
DTM通算2勝目です。
 スタートで同じアウディーのジェイミー グリーンに割と容赦なく入られて
一度は順位を落としたものの、抜き返したあとは好ペースで後続を
引き離しました。

 レース2(第6戦)は、ピンクのメルセデス・ルーカス アウアーがDTM初優勝。
なかなかのサプライズです。
自己最高位は6位が2回だけ、普段はポイント圏にすらあまり入らない人が、
自身2度目のPPからそのまま優勝。
このあたりがDTMらしいです。それにしても、我々にとってピンクの車は
恐怖の色ですが、実際のレースでピンクの車が優勝したところを見たのは
記憶にありません。他になにかあったでしょうか?

 マティアス エクストロームは9位スタートからまた2位。
予選でクリスチャン ビエトリスにアタック妨害をされたとかで、ビエトリスは
ペナルティーに対する不服をレース前のインタビューで語っていましたが、
グリッドが実力より低かったのかもしれません。
 またもや残り20分まで引っ張る作戦で、今回あまりオーバーカットは
できなかったものの、新しいタイヤなら長い全開区間でDRSを活かすことができました。

 前日優勝のモリーナは14位スタート、そしてアウグスト ファルファス
(現地放送ではオーガスト ファーファスと発音、ブラジルの人の発音は
とかく媒体によってバラバラになりますね)と接触し、
グストの車は浮き上がりそうに。
 後ろからの映像だと寄せられたモリーナはブレーキも踏んでるんですが、
それでなお追いついたのがあんまり良くわかりません。
ちょっと寄せすぎた面もありますね。


 さて、前回書いたように、DRSの使い方に関する無線は多く、
エクスとロームの無線では、ここのセクターではDRSいらないぞ、的な
無線もありました。
ここはオーバルに出てくるフロントストレッチ以外直線の距離が短くて
大して得られるものがありませんから、3回も浪費するよりは、
1回だけにして何回も使ったほうがお得だと思います。
 そして、DRS何回残ってるんだ、という見る側の疑問解決に取り組んでくれたのか、
このレースから、DRS切れになったドライバーの名前は赤く表示されることに
なったようです。でも回数は分からないのでいきなり赤になります。
横に時々数字とか出せんのかねw
 それにしてもロクに舗装してないのか、ストレートのパンプがすごいです。

 次戦はDTMシーズンで最凶のトラック、ノリスリンクです。