モナコGPではピレリの新しいコンパウンドであるUS(ウルトラ ソフト)が
デビューしました。
SS(スーパー ソフト)の上を行くんだからさぞかしすごいんだろうと期待を持った
選手・ファンも多かったでしょうが、結果だけを見ると、SSより大きく見積もって
0.6秒ほど速く、寿命は結果的に30周以上もってしまい、なんだあんまりSSと
変わらないし、とがっかりした方も多かったかと思います。

 そんな中、6月3日初回放送のF1GPニュースでおなじみ川井 一仁は
こんな話をしていました。

USは2年前のSSだと言われている

 ピレリは昨年、タイヤを全般的に硬い寄りにシフトさせ、
2015年のSSがだいたい2014年のS、と言われていました。
今年は大きく変えていないので、確かに2014年のSSをそのまんま使ったら
今のSSより1スペック柔らかくなりますw
 真偽のほどは定かではありませんが、あの口ぶりからすると
確度が高そうな雰囲気、各チームもそう思って使用していると想像できます。
まあお手軽な新スペックだことw

 ルイス ハミルトンは
「あれは紫色に塗ったSSだ」とか言っていたそうですが、
個人的には、モナコで長持ちしてしまうのは多少仕方ないと思っています。
モナコはタイヤへの入力が小さくて、SSですらレース距離の半分以上もってしまう
コース特性。その距離自体も普段より短いレース距離です。
 もしモナコで、一瞬だけ速くてすぐ壊れるスペックだと、
次のカナダなんて走れたもんじゃないと思うので、モナコ専用の
スペックを作りでもしない限り、そんな1秒以上速いファンタスティックな
タイヤは無理だと思います。
 カナダでも大したことなかったらその時は文句の1つも言おうかと思いますが、
モナコだけで批判するのは時期尚早かと思います。


 なお、カナダで使用されるのはUS、SS、Sとモナコと同じですが、
決勝義務セットはSが2セットと、今までのように中間と硬いやつを1セットずつ、
ではないため、ハースがSSを全く用意しないなど、また少し戦略に違いが出てきそうです。
ここは抜けるコースでタイヤが落ちると割とあっさりやられるので、
2ストップvs3ストップになるのか詳しくは知りませんが、早朝に頭をひねりながら
レースを見ることになりそうです。