大型連休といえば富士GT500km。これはもう日本国民なら誰でも知ってますよねw
今日は予選でした。

 GT500ではカルソニック IMPUL GT-Rが1'27.453のコース レコードでPP。
Q1の段階でGT-Rが4台全員Q2へ残り、つまるところ他はほとんど落とされてしまい
NSXとRC Fが2台ずつと、Q1時点でGT-R無双になってしまいます。
今年こそもうそろそろGT-Rの富士での優位性はなくなってきたはずだぞ、
と言われていながらのこの結果。もちろんレースは500kmであり、
各陣営選んだタイヤもバラバラなので予選結果では分かりませんが、
上位4台中3台がGT-Rという時点でかなり優位な立場です。
 開幕戦優勝でハンデ40kgのMOTUL AUTECH GT-Rですら4位、
S Road CRAFTSPORTS GT-Rが2位。
いつもQ2の最後のアタックのセクター3のタイムでびっくりさせてくれる
立川 祐路をもってしても、ZENT CERUMO RC Fは3位がやっと。
失敗でも何でも無く限界な雰囲気が見えました。

 NSXがQ2に2台残ったのは意外な結果、逆にau Tom's RC Fはウエイトも
ほとんど積んでないのにえらい遅くてどうしたのかなあという印象。
タイヤが大外れでしょうか。



 GT300はARTA BMW M6 GT3が1'35.707とこちらもレコード。
特にセクター3で異様に速く、見た感じコンマ5秒以上ライバルを凌いでいました。
 M6は見た目の割に旋回性能が高いそうで、恐らくメカニカル グリップが
高いと思われます。Studie BMW M6も4位でした。
ただARTAはトラブルでフリー走行をほとんど走っておらず、ブリヂストンに
とっては元々データがない上に今日のデータもほぼなし。
加えて異様にセクター3が速いとなると、かなり柔らかいタイヤであると推察しています。
M6は1320kgとかなり重たい車であり、開幕戦を見てもARTA号はタイヤの
ライフに課題があるように思えますから、決勝で落ちていきそうな気がします。

追記:当人はハードだと言ってますね^^;あれで長持ちしたら敵なしですが・・・

 2位以下の順位を車種で並べると、
86MC、プリウス、M6、GT-R、R8、86MC、BRZ、GT-R、AMG GT、488、ウラカン、
とかなりバラけており、タイム差も小さめです。
開幕戦で無双車だったAMGは高速サーキット向けBoPということで開幕より
リストリクターが大きいんですが、それでもタイムが出ませんでした。
やはり空気抵抗がかなり増えたと想像されます。
 ウラカンは開幕戦より10kg軽いBoPになっていますが、それでも兄弟車のR8より
かなり重い仕様。88号車がQ2に残った一方、残りの3台は下位に沈みました。
48号車や360号車といったプライベート色の強いGT-Rと同程度、というところから
相当苦労していることが推察されます。

 なお、『ウラカンが70kgのBoP調整を受けた』という言葉が独り歩きして、
あたかもテストで速かったからいきなり70kg積まれたような誤解を
受けている気がしないでもないので一応補足しておくと、
テストの段階でウラカンには+55kgのBoPが示されていましたが、これが
開幕戦では+70kgへと変更されました。つまりテスト後に増えたのは15kg、
ベースは1230kgなので1300kgです。
 一方で、リストリクターに関して、理由は分かりませんが各車は
示されたサイズより大きいリストリクターでテストをしており、仮にBoPが
そのままだったとしても、テストでパワーが水増しされているのでその分
遅くなるのは当たり前でした。
 それでも、兄弟車のR8がベース1225kg、BoPで+25kgの計1250kgだった
ことを考えると随分と重い印象。
なんでもタイヤのサイズの関係で、

R8はブランパンでも日本でも外径680のタイヤを使用しているが、
ウラカンはブランパンで670を使用しているのに日本ではそんなタイヤがないから
680を使用しており、対ブランパンBoPで考えた時に余分に積んでおかないと
性能的にお釣りが来てしまう

という理由だそう。しかし、見た感じそんなに有利には到底見えないんですが。

 上記の話は開幕戦の話を基本にしているので、今回はいくつか数字が変わっています。
第2戦の参加条件はこちらを御覧ください。R8の最低重量が5kg軽くなってる・・・