異なるレース、異なる勝利-ニコ ロズベルグ戦艦がロシアに進軍。
そしてとても大きな勝利になりました。
・ニコ ロズベルグは今季4勝目で自身7連勝、そして自身初のグランド スラム
(ポール ポジション、ファステスト ラップ、優勝、全周リード)
・ロズベルグは史上24人目のグランド スラム達成ドライバー。
ジム クラークが最多の8回で、現役ではセバスチャン ベッテルが最多の4回です。
・またロズベルグはアルベルト アスカリ、ミハエル シューマッハー、
セバスチャン ベッテルに次ぐ史上4人目の7連勝。
ベッテルが9連勝の最多記録保持者(2013年に記録)しています。
仮にこれにロズベルグが並ぶとしたら、第2の母国モナコになりますが・・・
・もう1つ付け加えておくと、ロズベルグの7連勝という数字は、
彼のワールド チャンピオンの父・ケケ ロズベルグのF1通算勝利数を
上回っています
※ケケはF1通算5勝。本来なら前回のレース後にネタにしたらよかった気が・・・
・ではニコは父と並んで2016年にワールド チャンピオンになれるのか?
情勢はどんどん良くなっています。ナイジェル マンセル、アイルトン セナ、
ミハエル シューマッハー(2回)だけが開幕4連勝を達成したことがありますが、
いずれもその年のタイトルを手にしています。
・昨年の日本からメルセデスは10連勝、これで1988年にマクラーレンが記録した
最多連勝記録にあと1としています。
・ルイス ハミルトンの2位によってシルバー アローはF1で
30回目のワン-ツー フィニッシュ。
ハミルトンにとって10位以下のスタートから表彰台に乗ったのは4度目です。
・フェラーリにとっては複雑な日でした。
まず、キミ ライコネンがチームとして700回目の表彰台。
そしてもう一方では、セバスチャン ベッテルが今季2度目、チェッカーを受けられず。
1周もせずにリタイアしたのは2011年アブダビGP以来です。
※今年のバーレーンはフォーメーション中の停止でスタートに参加しておらず
不出走扱いなのでこれに含まれず。
従って「今季2度目のリタイア」と書くのはあまり正しくないため変な
日本語にあえてしています。
・妙な話ですが、ライコネンが夜、ないしはトワイライトのレース以外で
表彰台に立つのは2013年の韓国GP以来です。
・ライコネンの後ろではウィリアムズが2台とも得点する連続記録を維持。
2016年にこれを続けているのは他にメルセデスだけです。
・フェルナンド アロンソとジェンソン バトンは昨年のハンガリーGP以来となる
ダブル ポイントで、それぞれ今季初ポイントです。
・ケビン マグヌッセンも競り合いの末7位で今季初ポイント。
新生ルノーに2010年アブダビGP以来のポイントをもたらしました。
偶然ですが、マグヌッセンにとっての過去最高位も2014年ソチでの5位でした。
・ロシアで2年連続、フォース インディアのニコ ヒュルケンベルグは
1周目のターン2で消えました。
・最後に、ロマン グロージャンは今季4戦で3度目のポイントをハースにもたらしました。
フレンチマンはアメリカの伝説のレーサー・ダン ガーニーの通算スタート記録である
86戦を抜きました。グロージャンはいつの日かアメリカ資本の車で
ガーニーが成し遂げたような成功と勝利を手にすることができるでしょうか。
※ガーニーはアングロ アメリカン レーサーズというチームから出走し
1967年のベルギーGPで優勝している。
ただチームの拠点はイギリスだった模様。
なお空力部品でよく名前を耳にする『ガーニー フラップ』は彼が開発したことに
由来している。
また、ル マンにフォードGT40で出場した際、彼は背が高くGT40は背が低いために
頭がつかえてしまい、彼の車は頭を入れるために天井を凹ませていたという
エピソードが有名。もちろんGT40の優勝メンバーである。