メルセデスのニコ ロズベルグは中国で圧倒的な速さを見せつけ
またも25ポイントを獲得。そして特別なドライバーたちの仲間入りを
果たしました。
(F1公式サイトの記事
を土台にお届けします)
ロズベルグは中国で自身2勝目、通算17勝目を挙げ、セバスチャン ベッテル、
ミハエル シューマッハー、アルベルト アスカリに続く史上4人目の
6連勝を達成。シューマッハーとアスカリは7、ベッテルは9で記録が止まりましたが、
ロズベルグは果たして?
ロズベルグはスターリング モスを抜き、チャンピオン未経験者としての最多勝
ドライバーとなりました。しかしそれも変わるかもしれません。
ロズベルグにとって視界は良好。6連勝、ないしは開幕3連勝を達成したドライバーで
チャンピオンになれなかった者はいません。
また、ロズベルグは2004年のミハエル シューマッハー以来の開幕3連勝。
これは過去に6回(インディアナポリス500を除外した場合9回)しか達成
されていない記録です。
過去4連勝以上を達成したのはアイルトン セナ(1991)ナイジェル マンセル(1992)
そしてミハエル シューマッハー(1994,2004)のみです。
注:1951年~1960年、インディー500はF1の1戦に組み込まれていましたが、
ヨーロッパの選手はほとんど参加しておらず、ほとんど形だけのF1格式でした。
昨年は0.714秒差と中国GP史上最少差でルイス ハミルトンの勝利でしたが、
今年ロズベルグは13年の中国GP史上最大差での勝利となりました。
フェラーリのセバスチャン ベッテルに付けた差は?なんと驚きの
37.776秒です。
注:昨年はSC下でチェッカーだったので見かけ上僅差になった。
レッド ブルのダニール クビアトは3位で自身2度目の表彰台、一方
2位のセバスチャン ベッテルは81回目の表彰台。
これはチームメイトのキミ ライコネンと並ぶ数字ですが、73戦少なく到達しています。
この跳ね馬コンビを上回るのはF1史上4人だけ-ルイス ハミルトン(89)
フェルナンド アロンソ(97)、アラン プロスト(106)、
そしてミハエル シューマッハー(155)です。
注:ちなみにアイルトン セナは80回。
ニコ ロズベルグだけが連続記録を続けているわけではありません。
ダニエル リカルドは3戦連続4位。既に36点を手にしているわけですが、これは
オーストラリア人選手の開幕からの成績としては最高です。
注:最も成功したオーストラリア人はジャック ブラバムだがポイント制が
違うため。何せブラバムが現役の頃は1位が8点で、例えば彼が初チャンピオンに
なった1959年の年間獲得ポイントは34しかない。
メルセデスによれば、ルイス ハミルトンは18回のオーバーテイクに成功
(そして2度オーバーテイクされた)したものの、7位に終わりました。
これは完走したレースとしては2013年ブラジルGPで9位になって以来の41戦ぶりの
低い順位です。
カーナンバー11のセルジオ ペレス、惜しくもポイント圏外の11位で、
中国GPでは過去5戦で4度目の11位です。
ルイス ハミルトンの連続表彰台が8戦で途切れはしましたが、メルセデスは
ウィリアムズとともに3戦連続で2台ともにポイント獲得。
開幕からこれを続けているのはこの2チームだけです。
トロ ロッソは2台共にポイント獲得で、レッド ブルとともに今年3戦で
2度目ですが、フェラーリは今年初めてです。
がっかりの15位に終わったフォース インディアのニコ ヒュルケンベルグですが、
6年のF1人生で2度目のファステスト ラップだけは記録しました。
他の1回は2012年のシンガポールGPです。
次戦はロシア、2014年の初開催からルイス ハミルトンが支配しています。
ブリトンがソチ3連勝を達成して選手権の巻き返しを図るのか、それとも
ロズベルグが連勝記録と36点差のポイントをさらに伸ばすことになるんでしょうか。