2016 FORMULA 1 PIRELLI CHINESE GRAND PRIX
Shanghai International Circuit 5.451km×56Laps=305.066km
winner:Nico Rosberg(Mercedes AMG Petronas Formula One Team/
                                                                                         F1 W07 Hybrid)

一级方程式赛车 中國大獎賽
上海國際賽車場 车手 尼科·罗斯伯格(梅赛德斯AMG马石油车队)
えーっと、中文で書くとこういう感じかなw
スポンサーも中国企業ですからちょっとやってみました。
ピレリは中国資本です(・o・)(中国化工集団が買収)

 決勝は晴れて路面温度40℃超え。Sでスタートするニコ ロズベルグにとっては
ありがたい状況ですが、問題はスタートの蹴りだしでSSに劣ること。
それを意識して思いっきり内側に車を止めてスタートに臨むロズベルグ。
シグナルが消えると、真っ直ぐスタートするだけで前えと躍り出たダニエル リカルド。
そしてその先で大混乱が待ち受けていました。

 ロズベルグを狙った3位のキミ ライコネン。しかし近寄りすぎて外へと膨らみ
攻撃に失敗。その後ろから、じゃあ俺が代わりに、とチームメイトの
セバスチャン ベッテルが入ろうとしたらさらにそのインからダニール クビアト。
その時ライコネンも外から戻ってきて行くところが無くなったベッテルは
ライコネンと接触。ライコネンはウイング紛失、ベッテルも損傷。
さらに後方に影響が波及し、最終的に最後方スタートのルイス ハミルトンも
ウイングをおっことす羽目に。

 さらに、せっかくトップになったリカルドは3周目の裏ストレートでいきなり
タイヤがバースト。コース上に破片が多すぎました。
結局あまりにコースが汚いのでSC導入。
通常なら、ソフトでスティントを伸ばすつもりのロズベルグにとって、早い段階での
SCはライバルにSSを捨てさせる機会を与えるので大損ですが、コース上は
ロズベルグの敵はあらかたいなくなった焼け野原状態だったためにあまり影響なし。
タイヤ面で面白くなると期待したレースはロズベルグを除いた人たちの
順位を楽しむレースとなってしまいました。

 ピット入り口では過剰に遅くエントリー ロードを走っていたニコ ヒュルケンベルグを
ベッテルが追い抜くという珍しい場面も生じました。やっぱりこのイベント
何か起きますねw

 その後は各チームが色々と作戦を繰り出して誰が有利なのかしばらく
分かりづらい状態が続きますが、気づいたらクビアトをベッテルが追う2位争い、
という状況に。
ベッテルは壊したウイングを変えた後、また他の場所で接触してまた壊して
あまりいい状態ではありませんでしたが、タイヤ選択の点で優位に立ってたため
我慢してレースしていたらきちんと2位まで復活。
クビアト、リカルドとレッド ブルが3・4位に並び、ライコネンもなんとか5位、
ハミルトンもなんとかかんとか7位。ポイント的にもロズベルグの大勝ちでした。

 で、レース後まで話題を引きずり続けたのがクビアトのスタート後の動き。
ベッテルはクビアトの動きを無線で
「自殺行為だ」「あのスピードじゃ曲がれねえ」「魚雷のようだった」等々
非難轟々。放送上で2回も出てきたので、たぶんもっと言い続けていたんだと思います。
 レース後、お互い表彰台に乗ったため控室で顔を合わせた2人はまた言い合いに。
警告を発するベッテルに対して「レースしてただけですがなにか?」みたいな
態度のクビアト。
ここでのベッテルは接触を怒るというよりは、先輩ドライバーとして
危険行為を行う後輩を指導しているような感じでしたが、レース中は
そうでもなかったでしょう。

 ただ私の目から見ると、クビアトの動きは、確かにインベタで回って
はらまないのが完璧な走りで、かなり外に向かってはらんでいってはいるんですが、
当たらなきゃ曲がらないとまで言えるほど無謀ではありませんし、
そこまで非難されるのはちょっとおかしいかなと思いました。
 むしろ、外へ出ていったライコネンが後ろをあまり考えずにイン側に
切り込んできたことの方が主因で、彼が外ラインを維持し続けていれば2台が
接触することはなかったんじゃないかと思います。
 これは私の想像ですが、ベッテル自身、内心ではライコネンが安易に
帰ってきたことに疑念を抱いたものの、仲の良いチームメイトで、しかも自分がぶつけて
脱落させてしまった相棒を悪く言えるはずもないので、やり場の無い怒りが
必要以上にクビアトに向いたんじゃないかと感じました。
ライコネンは実際、接触後にもう1回戻ったところで再び後方の玉突き事故を
誘発しています。アクシデント後の後方確認がややおろそかです。


 上海は裏の直線が非常に長いのでPU性能が分かりやすいレイアウトですが、
タグ ホイヤー(ルノー)は昨年ならDRSを使っても抜きようがなかった
ウィリアムズを割とあっさり仕留めることに成功。
空力性能やブレーキの深さとの合わせ技ではありますが、昨年に比べると
相対的な位置は向上しているように思えます。
もう1歩アップデートで詰め寄ることができれば勝てるレースも出てくるんじゃ
ないでしょうか。
 一方ホンダPUも、直線で相手に並ばれた後、直線が終わるまでに完全に
抜ききられる『GP2エンジン』ではなく、並んだまま並走してブレーキ勝負まで
粘っていましたので、こちらも相対的な位置が向上していると推察します。
ただ、後ろからの映像ではいち早くライトが点滅。
ライトの点滅は、アクセルを戻した場合に『リフト&コースト』をしているから
失速してますよ、というお知らせの意味がありますが、川井ちゃんの話を
聞いていると、どうも回生パワーが160kwで無くなった≒電動アシスト切れでも
点滅するようなので、回生パワーがまだ足りていないということのようです。
 ただ、MGU-Kは運動エネルギーをブレーキ時に電気エネルギーに変換
するわけですから、最高速が遅いということは回生する『元ネタ』が少ないことに
なりますので、直線が速くなっていることはすごく大事なことです。

 さて、次戦はロシア。昨年まで後半のイベントだったので4月というのは
違和感ありまくりです。

ハイライト↓