今週末はF1第3戦中国GPです。
あまりに愚かな予選制度問題はようやく昨年までの方式に戻すことで正式決定。
安心してください、走ってます。
 今回はタイヤが非常に面白いレースになる、と思いきや、今のところ
天気予報があまり良くありません。ウエット、中国、ピット ロード、
うーん。。。思い出せない。。。w

 ただ依然として来年以降の新制度を模索しているようです。
だから何で変えないのかいけないのか理由がわからないって言ってるでしょ。
ズラスポ見ろハゲ!w

 視聴者数の減少を理由にあげているわけですが、それはそもそも無料放送が
世界的に減少して単純に視聴可能世帯数そのものが減少していることがあります。
なぜそうなるかといえば、放映権料が非常に高額であるために、
無料放送が番組スポンサーだけでそれを払いきることができる状態ではなくなって
いるということが大きな要因だと思います。
 人気があれば高額のスポンサー料が手に入るんだから、入らない事自体が
人気の低下であって、人気の低下が先だという、卵が先か鶏が先かの話も
あるにはあるんですが、基本的に高額放映権料を未だにふっかけ続けて
金儲けをしようとしている経営方針自体が根本的に誤っていると私は思います。


 京阪神地域での阪神タイガースの人気を支えている根底の1つは、間違いなく
サンテレビです。他所の地域の方は全く知りもしないでしょうが、サンテレビは
神戸を拠点とした地方ローカル局ですが、40年以上前の開局時から、
どんなに阪神が弱い時代であっても、原則として試合開始から終了まで生中継、
というスタイルでタイガースを応援し続けてきました。
地上波放送が減ってどんどん有料化される現代でもそれは変わらず、
また、放映権料に関しても、チームが強くなってある程度値段が上がったであろう中、
サンテレビに対しては長年の付き合いから安く提供されているそうです。
もし阪神がお金儲けを目論んで自前で放送局立ち上げ、ないしは、特定の
CS局に全試合の放映権を売ってサンテレビの放送がなくなれば、一時的に
利益は上がっても、長期的には恐らくファンは減少していくでしょう。
 海外と日本ではテレビに対する事情はまた違いますが、視聴者にとって
無料放送であるという意味合いは非常に強いものだと思います。


 今年、BSでの無料放送(といってもパラボラ アンテナが付いていない人にとっては
これすら有料放送以外の何物でもない)が無くなったフジテレビに対して、
クソだの他所に放映権譲れだの反日だのと文句ばかり付ける人がいますが、
別にテレビ局は慈善活動をしているわけではなく、わざわざわずかなF1ファンのために
身銭を切る理由なんてかけらもないので、状況からすると仕方のない話です。
むしろこの状況でも放送を続けていることに驚いています。
フジが買わなければ日本での放映権はFOXが持っていますが、自分で
保有したほうが儲かるのであれば譲り渡すはずもなく、放送したとしても
現地へのスタッフ派遣は予算的に一切なくなったことでしょう。

 そもそも放映権料がもっと手軽でさえあればいくらか使いみちのある
コンテンツのはずであり、FOM、というかバーニー エクレストンは自ら
客が減るような経営をしておいて
『なぜ客が減るんだ、そうだこれがおかしい、これもおかしい』と
自分以外の要因ばかり槍玉に挙げているようにしか思えません。

 
 予選問題1つとっても、一般的な企業でこんな独断で反対意見だらけの
制度を無理やり通して非難されたのなら間違いなく責任問題ですが、
F1では誰ひとりとして責任を取りません。そういう一般的な経営感覚、秩序が
欠落していることこそが現在のF1の根本的な問題であり、
そこに取り組まないかぎり、彼らが本気でF1のことを考えているとは私には思えません。
 収入が下がれば分配金が減ってメーカーが逃げる、と主張するでしょうが、
収入がなければ支出を減らすまでで、仮にメーカーが逃げても
予算がガッツリ抑えこまれれば、やる気のあるプライベーター達は
必ずどこかでくすぶっていますから、プレイヤーが入れ替わるだけにとどまると考えます。
 少し前に、F1の分配金が極めていびつで、フェラーリが優遇されすぎているという
批判がなされています。
 こうしたことが起こるのも、バーニーが自分の主張を通すために、
反対意見を持つメーカーのどこかに対して分配金を見返りに賛成させ
分裂を図る政治的手法がもたらした歪みであり、そうした歪みによって約束した
お金を払うために無理な経営手法が続けられているとも思われます。
 フェラーリがF1を去らないためにファンからF1が去った、と言うと偏りすぎた
言い方でしょうが、今の問題はそうしたこれまでの強引な経営のしわ寄せです。

 例えば、ニュース用の数分のハイライト映像をレース後数時間経過後は
極めて低コスト(または無料)にするだけでも人々の目に触れる機会は
大幅に増えるはずですが、現実は、モータースポーツを専門に扱った
テレビ番組ですらレース映像が一切使えないわけですから、これだけでも
改善の余地があります。

「他所でニュースで流したら誰もお金払って見てくれないじゃないか」

と思うなら、それはそもそも自分たちの持つコンテンツのなさを自分で
吐き出しているようなものです。
 かつてフォーミュラニッポンの関係者が
「ネットに結果を掲載するとみんな見なくなるから載せないでくれ」
みたいなことを言っていたそうです。
これが時代錯誤であることは誰の目にも明らかですよね。

 確かに、今の、とりわけ若い人に120分のレースを見せて飽きさせないのは
難しいかもしれませんから、規則面での柔軟な変化も必要になるでしょう。
それを否定するつもりはありませんが、変える手順がおかしいのです。