2016 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE
岡山国際サーキット 3.703km×82Laps=303.646km(GT300 Leader 76Laps)
GT300 winner:LEON CVSTOS AMG-GT 黒澤 治樹/蒲生 尚弥
                              (Mercedes-Benz AMG GT3/K2 R&D LEON RACING)

 GT300クラスは終わってみればGT3車両が上位5台を独占。LEON AMGが優勝し、
チームは初優勝、岡山県倉敷市出身で地元といえる蒲生が初優勝、
黒澤は2007年オートポリス(WILLCOM ADVAN VEMAC408R)以来となる
通算3勝目となりました。
この優勝を雑誌LEONでもでひ取り上げていただいてGTを広めてもらえると
ありがたいです。

 PPから出たVivaC 86 MC。1周目をきっちり切り抜けて、逃げ切りパターンに
持ち込めるかと思いきや、LEONがしっかりと付いて行き楽をさせません。
さすがに性能調整されたGT300&GT3。それ以降もずっと車が連なる展開で
いつも通りGT300だけのカメラをもう1台用意してJ SPORTS3でも同時放送
してほしい感じになります。
 そんな中、ARTA M6 GT3だけはペースが上がらず後方の蓋に。
それにしてもこの車の外観、普通にGT6のカスタムで再現できそうなぐらい
シンプルに見えますw

 一旦は3秒以上差が開いた上位2台、しかしそれもつかの間、じわじわと
チョイ悪AMG再接近。しかしどうも見た感じの両者の特性は、
最高速で互角、立ち上がり加速は軽い86優勢、ブレーキと旋回性能はAMG、
とイメージと逆の展開で、決め手に欠いた膠着状態に。
 結局コース上での勝負を諦めたLEON。GT500の34周目にピットに向かい
アンダーカットを狙います。しかも左側2輪交換。
 当然VivaCは翌周に反応。こちらも2輪交換で、作業時間で10秒ほど上回ります。
が、翌周にはあっさりLEONが背後に。やはりアウト ラップのタイムでGT3車両に
分があったようです。
 タイヤへの入力が小さい86ではまだタイヤに熱が入りきっていないか、
アトウッド コーナーでLEONがインから抜いてトップに。
勝負を決める場面となりました。

 映像を見る限り、AMGの給油の時間は32秒でタイヤ交換が10秒。
一方86は、映像が全部入っていませんでしたが給油は20秒以下で既に
終了していたものの、タイヤ交換では時間を要していたように見えました。
同じ10秒でタイヤを替えることができていればもう3秒ほど得れていたと考えられ、
これがあっさり抜かれた要因の1つと考えられます。

 ただVivaCはタイヤが厳しかったのか、この後じわじわと順位を落として
結局6位に終わりました。

 代わって気づいたら2位にいたのはグッドスマイル 初音ミク AMG。
ピット前は5位にいましたから何かしら作戦を行使したかもしれません。
3位にStudie BMW M6。ピットで初音ミクに逆転されました。
4位はGAINER TANAX AMG GT3でAMGは上位4台中3台と、SLSに続いて
この車もGT300を席巻しそうな勢いです。
 5位はJMS LMcorsa 488 GT3。ピット前は渋滞に捕まって11位でしたが、
真っ先にピットに入ってアンダーカットに成功しました。

 このレースだけではなかなか車両ごとの戦力図や特性を掴みづらく、
しかも途中でLEONの計時装置が壊れたのか1台だけタイミング モニターから
消えてしまい、そのせいで画面上部のタイムもしばらく出てこなくなったので
レースの推移も映像から掴みづらくなりました。
 しかしながら、AMGがオール ラウンダーであることはよく分かりました。
昨年までのZ4に近い特性な気もします。
ターボ車のM6と488は富士で見れば直線がどうなのか見えてくるでしょう。
Studieが3位に入っていますから、M6のコーナーは遅くはないはずです。
 プリウスはまだ完成途上な感じでしょうか。蓄電装置の違う2台ですが、
予選も決勝もあんまり差がある感じはしませんでした。
 R8は単独の速さは持っていたはずなので決勝でいまいちだった理由が
知りたいところ。GT-Rは遅くはないんですがイコールの状態だとやはり
新車に対抗するには力が足りなさそうです。

 BoPに関しては、ブランパンGTのシリーズが始まってしばらくすると
SROのBoPが変更となり、それを受けてGT300でも中盤戦から性能が
また変わることも考えられますが、まずはAMGをマーク、と
各陣営認識したことでしょう。