2016 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE
岡山国際サーキット 3.703km×82Laps=303.646km
GT500 class winner:MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/Ronnie Quintarelli
(NISSAN GT-R NISMO GT500/NISMO)
さてしらじらしく予選を振り返っておいて開幕戦の決勝。
スタートは、ミーティングで「やらかさないでくださいよ!」って
注意されてたのかと思うぐらい車間距離が空いた間延びスタートに。
あまりに動きがないので開始早々にGT300メインの映像になる珍しい展開ですw
PPから逃げたKeePer TOM'S RC Fが順調に差を広げ、WAKO'S 4CR RC Fは
付いてはいけないものの、MOTUL AUTECH GT-Rはさらにそこから離れて走行。
5位のカルソニック IMPUL GT-Rはややペースが遅いのか後ろからRC Fに
つつかれながらの走行で、当面この展開が続きます。
ところが10周を過ぎたあたりからMOTULがじわじわと前2台よりいいペースで
走りだして差が詰まり始めます。ミシュラン来たか!という展開ですが、
同じパッケージのS Road CRAFTSPORTS GT-Rは付いていくことができず。
28周目にようやくWAKO'Sを攻略したMOTUL。
この時点でトップから8秒遅れていましたが、明らかにペースが早く33周目には
すでに1.2秒差に。鬼に睨まれたKeePerは35周でピットに入りましたが、
作業時間は48秒。右後輪の交換が遅れたように見えました。
狩野 恵里アナウンサーが叫んでいるのが映っていましたね。
MOTULはペース的に慌てて動く必要がなく、しかも相手のピット作業も遅かったので
オーバーカット狙い。39周まで引っ張ってピットに入ると、40秒で作業を終えて
もはや敵なしの状況に。
なぜか岡山ではアクシデント遭遇率が高いニスモ号ですが、今年はあまりにも無風、
完璧なレースでした。
ただ、GT500で開幕戦の表彰台に乗ったチームは過去7シーズン、チャンピオンに
なっていないジンクスがあります。
最後に開幕戦で表彰台に乗ってチャンピオンになったのは2008年の
XANAVI NISMO GT-R(優勝)
ただこの年の開幕戦は岡山ではなく鈴鹿。
岡山での開幕戦で表彰台に乗ってその年のチャンピオンになったのは
2004年のザナヴィ ニスモ Z(優勝)まで遡ります。
一方2位以下の争いでは、前半鳴りを潜めていたS Roadのペースが早く、
44周目辺りにWAKO'Sの真後ろに。この2台、ピット前には6秒ぐらい差がありました。
ただ追いつくのと抜くのは別で、GT500デビューの千代 勝正はちょっと遠慮がちな
フェアな走りで52周目にようやく攻略。この時点で前を行くKeePerとは14秒差。
しかし毎周着実に距離を詰めていき、残りが10周ほどになったところで
完全に捕まえます。
弱アンダー気味に見えるKeePerの平川 亮でしたが、一方の千代は
やはり攻めまくってきたせいか立ち上がりでのトラクションが失われつつある様子。
すごい勢いで追いついてきた相手に対して平川の走りは非常に落ち着いていて、
結局最後まで千代に隙を与えずに2位フィニッシュ。
当然この人達にも表彰台のジンクスがありますw
NSX勢はRAYBRIG NSX CONCEPT-GTの10位が精一杯。
当然のように周回遅れで、この先が心配になってきました。第3戦あたりで
1020kgになっても驚きません。