2016 FORMULA 1 ROLEX AUSTRALIAN GRAND PRIX
Melbourne Grand Prix Circuit 5.303km×58Laps=307.574km
winner:Nico Rosberg(Mercedes AMG Petronas Formula One Team/
                                                                                         F1 W07 Hybrid)

 F1開幕戦オーストラリア。非難轟々の予選方式は朝からみんなで集まって
さっさとやめにすることを決めた模様です(゚∀゚)
 今年から決勝での無線内容の制限がより厳しくなり、スタートでは
クラッチ パドルが1つに。出力マップも1つしか使えないようで、昨年まで
RSモードとか呼ばれていたスタート専用マップも使えない模様。
 あと、見ていて気づいたのは、昨年まで車載映像では映像と音に0.3秒ぐらい
ラグがあったのが無くなっています。たぶん。

 さて、スタートしようとしたらダニール クビアトがグリッド手前で止まってしまい
仕方なくエクストラ フォーメーション ラップへ。
まあ昨年はグリッドにたどり着きすらしない車がいたので、それと比べれば
遥かにマシです。えーっとなんてメーカーのPUだったかなあ、ホ、うーん、忘れた.
 相変わらず小穴 浩二アナウンサーは規則の理解がなっていませんが、
周回をここからカウントするのではなく1周減算です。
どっちでも一緒じゃないの?川井いちいちうぜえ。そんなことはありません、
すごく大事です。規則では”レース中に使える燃料は100kg”なので、
レースに入っているかいないかで事情が大きく変わります。

 で、仕切りなおしたせいかどうかは知りませんが、PPのルイス ハミルトンが大失敗。
3位からセバスチャン ベッテルが好発進でロズベルグと2台まとめて料理して
トップで1コーナーへ。方やハミルトン、ロズベルグと軽く当たって失速、
次々抜かれて6位に。昨年のロズベルグのようだ(・o・)

 ベッテル、キミ ライコネンとファンが喜ぶフェラーリの1・2位。
ロズベルグに次いでマックス フェルスタッペン。それを抜けないハミルトン。
後方ではマノーのパスカル ウェーレインが頑張ってザウバーを抑えているようですが、
映像がなかったのが残念です。

 12周を終えてロズベルグが新品ソフトでアンダーカット狙い、ベッテルが
すぐに反応してこちらは新品のスーパー ソフトでカウンター、ぎりぎりしのぎます。
ぎりぎりだった時点でもうライコネンは3位に落ちたに決まっているので、
引っ張って違うやり方を模索、抜けないハミルトンも同じような発想。
昨年までのルノーPUであればあっさり抜けたであろうフェルスタッペンに
手を焼いたことから考えると、旧型であってもフェラーリPUはトロ ロッソに
翼を授けたようです。

 16周目にようやくライコネン、ハミルトンもピットへ、ここでハミルトンは
ミディアムを選択。この週末、自身はおろか誰も使っていない、昨年のデータだけが
頼りのタイヤで1ストップのギャンブル。新タイヤ規則を活用しに行きます。

 が、この後17周目、エステバン グティエレスがクラッシュ。
なんか調子が悪いとか無線で言っていたのでそのせいかと思ったら、
その後方に何か見えます。まさか車じゃないよな・・・と思ったら、
原型を留めていないフェルナンド アロンソの車でした。
幸いすぐに車から出てきましたが、開幕早々恐ろしい事故でした。
これでSC導入も破片が散らばりすぎてバリアも損傷、赤旗となって展開が一変。

 赤旗ではタイヤを替えていいので頭をひねる場面ですが、2位のロズベルグが
やはりミディアムで走り切る考えだった一方、ベッテルとライコネンは
タイヤを継続使用。そして20周目にリスタートです。

 フェラーリとしては、出足でライコネンにロズベルグをいじめて、抜いて、
抑えこんでもらうことが唯一の勝てる可能性でしたが、ミディアムでも速いロズベルグ。
しかもライコネンはその後車が壊れて完走すらできず。
 現役続行へは尻に火がついているライコネンですが、エア ボックスから出火して
頭に火が付きかけました。

 大きなギャップを築くどころかタイヤの性能低下で追いつかれたベッテル。
完全にコーション待ちのアメリカンな発想でしか勝機はなさそうな展開で、
残念ながらみなさん無事故無違反。ピットに入ってこれでもうロズベルグの勝利は
確実です。
 で、そのころ制作サイドと私の興味を大いに誘ったのは、アメリカンなチーム、
ハースのロマン グロージャン。彼はピットに入らずに引っ張り続けて
赤旗になったため、その時点で9位にいた状態でミディアムに交換。
ニコ ヒュルケンベルグ、バルテリ ボッタスを従えて順位を維持し続けます。
彼らもミディアムで最後まで走り切るつもりなのであまり無茶はできない、
というのもありますが、例えば昨年までのマノーやケータハムや、スーパー アグリが
ここを走ってたって抜かれないというのはまず無い話で、ていうか
下手したらザウバーでもどうかというところで、車に最低限の機能が
備わっていることを証明。
『フェラーリのBチーム』とも言われるほど色々と技術をもらっているVF-16が
大きな仕事を成し遂げつつありました。
VFって付いてるけどマクロスではありません。

 終盤、ベッテルはハミルトンに追いついたものの、どうもターン15で
突っ込み過ぎる癖があるのかチャンスを逃すわついには飛び出すわで仕留められず。
結局メルセデスの1・2位という結果に。
 地元の大歓声を受けたダニエル リカルドが4位、実はしぶとく走っていた
フェリペ マッサが5位、そしてグロージャンがなんと6位。
グロージャン、赤旗中のタイヤ交換だけで走ったので、記録上はピット0回で
完走となるようです。
規則がタイヤの2スペック使用だけを規定し、ピットイン義務ではなかったことが
幸いしました。
 元々グロージャンは単独走行で放っておいたらきっちり仕事をできるドライバー。
昨年金欠ロータスで色々苦労し、今年新規チームにエースとして迎えられ、
ドライバーとして1段階成長できたのかもしれません。

 展開の問題もあったとはいえ、ハースが点を獲って、マクラーレンは無得点。
今年も点を取ることは決して簡単ではありません。
フジテレビ的にも有料視聴者にたくさん入ってもらうために
活躍が欠かせないと思いますが、次戦への新規加入者は今のところ0人でしょう^^;