今日ホンダの2016年モータースポーツ活動発表を行いました。
SUPER GTには従来通り5台のNSX CONCEPT-GTで参戦しますが、
昨年まで搭載していたハイブリッド システムが非搭載となり、
ただのターボ車になりました。
既に行われていたテストで「本田、ハイブリッドやめるってよ」
というの話は浮上していたのですが、発表の場でGTの責任者・松本 雅彦は
「昨年、バッテリーサプライヤーから供給が難しいとの連絡がありました。
バッテリーを自ら開発するという選択肢も検討したが、期間や費用などの
面から断念しました」
とコメント。額面通り受け取ると『消極的廃止』ということになりそうです。
8 AUTOBACS RACING TEAM AGURI
松浦 孝亮/野尻 智紀
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15 Drago Modulo Honda Racing
△武藤 英紀/オリバー ターベイ
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17 KEIHIN REAL RACING
塚越 広大/△小暮 卓史
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64 NAKAJIMA RACING
中嶋 大祐/ベルトラン バゲット
100 TEAM KUNIMITSU
山本 尚貴/伊沢 拓也
△は移籍
現時点ではトヨタのようにエントリー車名まで詳細ではありません。
ドライバーは武藤と小暮が入れ替わっただけで大きな変化はなし。
やはり注目は足かせを外した車両の方になりそうです。
ハイブリッドはアシストが21kw(約28馬力)と少量のものを7500rpm以上で、
1周あたり最大880kJ(21kw回生なら約40秒)使用可能。
代わりに最低重量に57kgを『ハイブリッド搭載に対するハンデ』として
課されましたが、正直重さが利点に勝って苦戦の要因だというのは
誰が見ても明らかでした。
ホンダの参加目的は『技術開発』だったわけですが、システムの基本は
ザイテックから買ってきたもので自社開発のものではありません。
システムが自社仕様で『なんと言われようと頑張って作るんじゃい』で予算も
通した上でのプロジェクトならよかったんでしょうが、元々が
『見せかけだけハイブリッド作ってるようにしてる』とアンチから批判されても
残念ながら仕方ない土台ですので、ここに加えて、発表通りバッテリーが
手に入らない状況だ、となると、もはや続けていく意味もなくなったんでしょうかね。
ただおかげで重りが外れるものと思われ、戦闘力が向上する可能性があるだけに
ライバルとすれば脅威です。
FRモノコックを改造したMRレイアウトは継続、今まではハイブリッドの
おかげで(?)『FRシャーシをMR化したのがいいのか悪いのか』は
はっきりしていなかった部分があるので、今年いよいよ明らかになりそうです。
ただ、あまりに有利だと見られるとまたハンデを食らう恐れもあると思います。
なお、市販のNSXの発売がさすがにぼちぼち近づいてきてると思われるので、
NSX 『CONCEPT』-GTとして戦うのは今年が最後じゃないかと思っています。
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