動画制作の課程で出てきたちょっとしたこぼれ話。
普段リプレイを見ない方は知らないことだと思いますが、
自作コース、及びサーキット デ シエラでの動画制作というのは
若干作る苦労が増えます。
私は事前に1度レースを流して見た上で出来事を把握しておき、
あまりに全部の出来事を1回で捉えると不自然なので、中継映像で
抑えるもの、リプレイに回すもの、をある程度振り分けて本編の撮影を行います。
通常のサーキットというのは、だいたいカメラの数が決まっていて、
あるコーナーでのアングルはこういうやつ、と定まっています。
ですから、例えば
『11周目に○○が抜くからその手前の9周目ぐらいのバトル状態から
スポットを当てて』といった感じで撮ることができます。
リプレイ分を撮る際にも、その周まで送っておいて、任意の時間の手前で
録画ボタンを押すだけで撮影が可能です。
ところが、先に上げた2つの場合では、これでうまく行かないことがあります。
これらのコースはカメラの設定が特殊で、同じコーナーに対して最大で4つほどの
カメラ割りが存在します。
車を追うタイプの移動カメラも多く、自主的に車載映像に切り替わることも
あります。さらにターゲット車両を切り替えた際、通常なら画面が
パッと切り替わるものが、このタイプの場合は、切り替え先の車が
同じ範囲に映っていた場合にはカメラを横に流すようにして切り替わることもあり、
他コースとは全く違った動作ででリプレイが動いています。
アングルは巻き戻し/早送り操作が行われるたびに種類が切り替わるように
設定されているようです。要は映像に再現性がないのです。
例えば、さっきのように自分の思惑でスポットを当てておいたとしても、
ちょうど抜く、という場面で勝手に車載に切り替わってしまって、
バトルがよくわからない、というようなことが起こったりします。
同様に、リプレイ部分を撮ろうとした際にも狙ったアングルにならず、
もう1回巻き戻して違うアングルにしてもらうことが必要になったりします。
具体的な例をいくつか。
分かりやすいのはスタートです。シエラやデロリアンのリプレイがある方は、
スタートの場面で巻き戻しボタンを押してみてください。
押すたびにアングルが変わり、数パターンあると思います。
それぞれ、スタート後に使われるカメラも違ってきます。
デロリアンのレースでは、確か4種類の映像があったと思うんですが、
そのうち正面側から全体を捉えている『スタートらしい』アングルは2つ。
ところがそのうちの1つは、スタート後少しすると車載に切り替わってしまいます。
これでは1コーナーの動きがつかめません。
1度目の撮影はこれで取り直しになりました(・o・)
シリウスさんがコースオフした場面のリプレイも、引きのカメラで
捉えて、なおかつ飛び出したことがわかるアングルがどれかを掴むため、
何回も巻き戻しボタンを押しました。
マッキーさんがヤスさんを抜いた映像が短いのも、あの直後に車載に
切り替わってしまい、撮り直すのが面倒だったからですw
シエラで、上りの連続ヘアピンでRBさんがとんでもない勢いで
突っ込んだ場面がありましたが、あそこも2パターンあって、もう1つの
パターンはかなり高い位置から2つのヘアピンを見下ろすような
カメラになっていて、車が小さすぎてクラッシュしていることが全くわかりません。
この時は最初から撮り直しました(-.-;)
良かれと思って面白く作ったカメラなんでしょうが、
実際のレース風に作るには違和感のあるものも多いので、結構
泣かされています。
以上制作のこぼれ話でした。
テレビ局のスタッフ ブログみたいだなw