時差の関係もあって実際にいつ行われているのかよくわかっていませんが、
2016年のダカール ラリーが始まりました。
いきなりステージ0という、ステージ1の出走順を決めるための予選的なステージ
(でも総合タイムに含まれる)で、グオ メイリンの乗るミニ オール4レーシングが
コースを飛び出した際に観客が巻き添えとなり、4名が負傷する事故が起こり、
さらにステージ1は悪天候でキャンセル。
波乱の出だしとなっています。この方、中国人初の女性ドライバーだそうですが、
まさかのプロローグでの脱落となりました。
今年のダカールもいくつか話題があり、まず今年はチリを通りません。
アルゼンチン・ボリビア間の競技となるため、従来とは全く違った
内容となりそうです。
2輪では昨年シリル デプレが4輪に転向したのに続いて、
なんと今年はマルク コマがいません。
しかも転向ではなく、主催者側に回ったようです。ルート作りに
関わってるとかなんとか。
この10年、2輪はこの2人以外誰も勝っておらず、今年の参加者には
優勝経験者が誰もいない、という驚くべき事態になっています。
また、昨年までトヨタ ランドクルーザー200で参戦していた
三橋 淳も今年2輪へ再転向。南米開催のダカールで完走した日本人の
ライダーは過去1人もいませんが、4輪で実力を見せていた彼は
どうなるでしょうか。KTMのバイクです。
一方4輪の方は、WRC9連覇の超人・セバスチャン ロウブがダカールに初参戦。
プジョー2008DKRを操ります。かつてシトロエン時代に大先輩だった
カルロス サインツと2005年以来のチームメイトだと思います。
WRCを引退したミッコ ヒルボネンはミニで、2010年のル マン24時間勝者で
ポルシェのワークス ドライバー、今年もポルシェ919ハイブリッドでWECに
参戦しているロマン デュマがプジョーで参戦です。
昨年の勝者、ナッサー アル アティアー。連覇を狙いたい彼ですが、
気になることが1つ。彼はクレー射撃の選手としても有能でカタール代表の実力者。
2012年・ロンドン オリンピックでは、ダカールがあるために
代表選考の大会に出れずオリンピックを泣く泣く諦めた、はずが、早々にリタイアして
そっちに出れてしまい、代表獲得、そしてカタールに国として初めてとなる
メダル(銅メダル)を持ち帰りました。
今年はリオデジャネイロ オリンピックがありますが・・・
日本では完全に日が消えたダカールですが、今年も安全に、熱く、
そして、我々が知らない大自然の姿を届けてほしいものです。