CSで放送されていたバック・トゥ・ザ・フューチャー3部作を全部見ました。
私はこの作品が子供の頃から好きで、地上波で放送される度に見ていた
記憶があります。これと、ネバーエンディングストーリーと
ホームアローンは再放送ゾンビだった気がしますw
そもそも私は、興味があまりない、見ているうちに誰が誰だか分からなくなって
ついていけなくなる、じっと見ているのが疲れる、といった理由で
ほとんど映画自体を見ることがなく、この作品は稀有な存在です。
車が出てくることと、キャラが立った限られた人間しか出てこないことが
楽しめた理由ではないかと思います。
で、恐らく十数年ぶりにみたBTTFはやはり面白かったです。
子供の頃にはわからなかったギミックが理解できたりするので、
新作のような気持ちで見れました。
一方、設定やいわゆるタイム パラドックスに関しては考えれば考えるほど
突っ込みどころが満載です。これはこれで面白いんですがw
1 1955年に戻ったマーティーがドックにデロリアンと技術を伝えて
落雷を利用して戻るわけですが、これで1955年、まだ時空転移なんて
絵空事だったはずのドックに完全に技術が伝わってしまったので
1985年の世界に影響を与えるはずなんですが・・・
ドックは科学者として歴史に影響を与えないようにじっと我慢してたんでしょうか。
2 未来に行くPART2からはかなりパラドックスの考え方が曖昧に。
2015年のビフがこっそりデロリアンで1955年に飛んでスポーツ年鑑を過去の
自分に渡して帰ってくるわけですが、他のシーンで時空の連続が変化すると
すぐに写真が変わったりすることを考えれば、ビフ帰還後に2015年の世界が
変わらないのは不思議です。たまたまあの場所は何も変わらなかったんでしょうか。
そもそも車には鍵かけろw
2015年の道路には『No Landing(着陸禁止)』と書いてあり、車が飛ぶ社会を
表していますが、肝心の車が未来を表現できないため、レイト モデル
みたいな形状の車と、古いアメ車が飛んでるだけだったりします。
2015年にBMW 633CSiってw
あ、レイト モデルってこういうやつね、よく知らんけどw
2015年のマーティーの会社の上司は『Fujitsu Ito』さん。
『フジツウ』が苗字なようで。1990年台のアメリカからのイメージでしょうかw
脱線しますが、以前フィラデルフィア フィリーズで、
チャーリー マニエルがチーム マネージャー(日本語で言うと監督)の時代に
こんなことがありました。カイル ケンドリックが突然チームに呼び出されて、
マニエルとチームの偉いさんから深刻なトーンでこう通告されました。
「君は日本の読売ジャイアンツの『コバヤシ イワムラ』という選手、
及び150万$の金銭とトレードされることになった。」
呆然とするケンドリック。メディアの前で「なんて言ったらいいかわからない」
と落胆する彼に、チームメイトのブレット マイヤーズが近づいていいました。
「ドッキリだよ!!!」
よくやるなあと思いましたが、コバヤシ イワムラって両方苗字やんww
と思い、未だによく覚えています。
話を戻しましょう^^;
そして、この話、マーティーが『未来のスポーツ年鑑を買って帰れば
賭け事で儲けられるかも』という浅はかな考えが世界を巻き込む大騒動に
なった、というふうに思えるんですが、そもそも先に1度2015年に行った
ドックが『マーティーの息子たちが未来で大変だから助けに行こう!』と
介入しようとしたのが発端で、悪いのはドックな気がします(・o・)
そもそも解決法を知ってるならデロリアンを使わなくても30年後に行動すれば
いいだけの話だったはず。だってドックはそうやってテロリストに殺される運命を
変えたんですから。それだと話が始まらない?まあそうですねw
3 1955年から1885年へ飛んだマーティー。燃料タンクに穴が空いて
デロリアンが自走不能になったことで、『汽車で押して時速88マイルにする』
という話になるわけですが、冷静に考えると、1955年にマーティーが乗った
デロリアンは、1885年のドックが『君はこの車を1955年の私に修理してもらい、
これに乗って1985年に帰れ』と炭坑に埋めていたもの。
ということは1885年にはもう1台、ドックが埋めたばかりのデロリアンが
あるわけで、そっちに部品を移植、ないしはそっちから燃料を入れれば
1台は動けるわけで、実は簡単に帰れた気がします。
炭坑から車を出してしまうと、1955年から1885年に飛んだ、という出来事が
パラドックスによって消滅してしまい、下手すると1985年に戻る過程で
時空の狭間に消えてしまうので、『動かない方』は炭坑に戻し、修理マニュアルを
手直しする必要があるんですが。あるいはそっちも燃料切れてたのか?
そうでなきゃドックがすぐ気づくわな。でもあの人達けっこう間抜けだしな^^;
ここでも1955年のドックが日本製部品にケチを付けるのを、1985年から
来ているマーティーが『良い部品はみんな日本製』と咎めるシーンが。
そういえばマーティーが憧れていた4WDの車はトヨタのハイラックス。
日本企業に良いイメージ持ってて、2015年には日本系の企業で
働いてたのかなw
最後にドックが時空転移蒸気機関車を持ってくるのはさすがにやり過ぎw
とまあ突っ込みだしたらキリがないのはドラえもんも涼宮ハルヒの憂鬱も同じことで、
(ハルヒは相当考えてますが、故にどんどん新しい話を作るのが難しく
作者が迷宮に迷い込んだ気がする)
そうしたツッコミを入れるのも含めてよく出来た作品です。
飛行部分から着陸するまでの映像の繋がりなんてなかなか見事です。
きっとまたそのうち見たくなることでしょう。
昔見たみなさん、今見ると絶対面白いですよ。