ルノーがロータスを買収してワークスとなることが正式に発表。
イルモアとより協力してPU性能を向上させていくとしています。
そして、勝っているときは一切讃えず、遅い時だけボロカスに文句を
付けたせいで修復不能な関係となっていたレッド ブルは結局
メルセデス「は?誰が渡すかボケ」
フェラーリ「型落ちならいいけど?」
ホンダ「可能性の検討を・・・」マクラーレン「いや、うちの独占ですから」
RB「いや、そもそもいらんし」 ※イメージです
と出口を見失った結果ルノーに足元を見られる立場になり(自業自得)
来季もルノーを使用するものの、『PUの命名権を売却』という形で
時計メーカーのタグ ホイヤーの名前を冠したPUで戦うことが発表されました。
トロ ロッソの方はフェラーリの2015年形、すなわち型落ちPUが
供給されることになりましたが、ルノー次第では弟チームのほうが
速くなるんじゃないかという危惧が^^;
そのPU、今年もメルセデス製が席巻しましたが、来季以降の規則改定が
FIA世界モータースポーツ評議会で承認されました。
既に秋口にはほぼ固まっていて承認待ちだった内容ばかりですが、
今年『規則の抜け穴』として行われていたシーズン中のトークン使用が
完全に合法になりました。
また、使用可能トークン数は元々2015-2016年は25でしたがこれが32に増加。
以降の年も従来計画より1年分ずつずれこむ形でトークン数が増加しました。
これによって特に性能に劣って苦戦するメーカーは追いつく機会が
与えられたと考えられます。
そして、従来1つのメーカーは1つの形式しか登録できない=型落ちのPUを
供給することはできませんでしたが(マノーは型落ちを使っていたが)、
これも許可され、これによってフェラーリは
トロ ロッソ、ザウバー、新規参入のハースの3チームに型落ちを供給する見込み。
メルセデスもマノーに型落ちを供給するはずですが、マノーは秋口から
チームの首脳がどんどんいなくなって、また身売りの噂も出ています。
来年のグリッドにいるんでしょうか^^;
そして、今後出てくるとはあまり思えませんが、新規参入メーカーが
いた場合、その年はシーズン中に15トークン、2年目は32トークンを
使用できる特例も承認されました。従来の規則だとトークン数は『年次』
で定められているので後発組も等しく限られたトークンしか使用できませんでした。
一般に技術で先を行くものよりも後から追うもののほうが伸びシロが大きいので、
トークンの使用可能数が増えればホンダ、ルノーはメルセデス、フェラーリに
追いつく機会が増えるでしょうから、1強、1中、2弱体性が変われば
レースは面白くなるでしょう。
しかしルノーは最後の最後に投入した2015年最終型がどうもイマイチな評価、
ホンダは最後まで信頼性が確保できないままシーズンが終わり、
『サイズ ゼロやめようよ』という声がある中で基本コンセプトは継承するような
話をしています。
各陣営元々はオフに25トークンを使い切るつもりで計画を立て、それを
規則変更ができそうだ、という流れで、先にやるもの、開幕してからでもいいもの、
増えた7トークンで新たに取り組むこと、とより分けながらの
計画になっているのかなあと素人推察しています。
今年の感じと『元々25を使い切る規則だった』ことと、トークンのアップデートは
新しいコンポーネントに切り替わるタイミングに合わせないと
ペナルティーの嵐になるからあんまり多く残しても仕方ないことからすると
来季もシーズンに残すのは10前後でしょうか。
メルセデスがあとどのぐらい手を持っているのかが気になるところ。
フェラーリが迫ってきているとはいえ、チャージ周回を入れずに予選で
連続アタックに入るなど回生効率の高さは群を抜いていました。
さらに速くなると面白くない、というのと裏腹に究極まで熱効率を高めて
すごいものを作って欲しい気持ちもあります。
フェラーリはMGU-Hの回生効率あたりにまだ劣る点がありそうなので
きっとその辺りをいじってくるんでしょう。
ルノーはICEの性能自体がまだ足り無さそうなのでフェラーリより課題が
1年遅れな印象。ホンダは全部ですね^^;
まさか下位のメーカーがいきなり追いつきはしないでしょうから
マクラーレン ホンダが上位争いにいきなり入れるとは思っちゃあいませんし、
むしろ直線でマノーが抜けずに苦しまないか今から心配ですが、
ルノー、いや、タグ ホイヤーか?がせめてもう少し予選から絡んでくれるだけでも
レースはぐんと面白くなるでしょう。最近予選が退屈なので^^;
トークン制自体、革新的技術の進歩と相反する規則で、コストの問題が
あるとはいえ、機能していると言いがたい(ホンダが年間に10基以上のPUを
投入するはめになったことからしても、根本的改良ができないせいでどっちみち
コストがかさんでいることが考えられる)ですが、その範囲内で最低限の
お膳立てはできました。
来季書くことがたくさんできるように、やっぱF1すげえな、と思えるように
なってくれることを願うばかりです。