RB、まさかのスピン&ウイン
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 突如としてコースを外れる1台の車。RBのまさかのミスに観客も
ピットも驚きの声を上げた。しかしRBはまるで『これで面白くなっただろ』
とでも言いたげに、再び『定位置』に向けて邁進した。

 予選ではRBがPPを獲得。約0.16秒差でヒマが続き、他車を一歩リード。
RBは軽量でコーナー重視、方やヒマは重量を積んで最高速重視。
全く特性の違う2台の争いに注目が集まった。

 スタートからターン1に向けて早速インから仕掛けるヒマ。
RBとの攻防はウエリントン ストレートで激化し、一旦はヒマが前に出たものの、
これをRBがルフィールドですぐさま抜き返す。
 なんとか前に出て抑え込みたいヒマは何度もRBに対して仕掛ける動きを
見せるものの、RBがコーナーで徐々に差を広げて、3周目にはヒマを『圏外』
に追いやる。

 一方3位にはSCが付けるものの、前2台との差は毎周1秒ずつ広がっていく。
4位ボボ、5位シリウスもほとんど変わらないペースでそれぞれ1秒程度の
間隔で続いており、3台によるタイムの削り合いとなる。

 RBは8周を終えてヒマとの差を4秒にまで広げるが、9周目の
ルフィールドの立ち上がり、突然コースオフを喫し、コースへと戻ったもののスピン。
「風邪をひいていて集中力が落ちていた」とRB。
ヒマがその脇をすり抜けて行き、初めてリードを奪う。

 しかし立ち直ったRBはすぐさまヒマを追撃。11周目には背後につき、
ここから死闘が始まる。
何度もヒマのテールをつつき道をこじ開け、ブレーキで並びかけるRB。
しかしヒマも慣れたものといった動きでこらえると全開区間で盛り返す。
 とうとうレースはヒマを先頭に最終周に突入。このまま逃げ切るかと
思われたが、ブロック ラインをとるヒマはアリーナからのライン取りが
厳しくなり小さい半径で回らざるをえない。
RBは大外から立ち上がり重視のラインでターン4にクロスをかけて飛び込む。
RBはわずかにヒマに追突しながらインに並びかけヒマと完全に併走。
リアが流れたヒマはカウンターのお釣りでコース外へと飛び出してしまい、
万事休す。この争いの間にSCが接近してきたもののRBを追う力はなく、
RBが激戦を制した。