GT6でニュル北のピット渋滞は解消されませんし、以前私も
GT5のこんなふざけた動画を作ってみましたが
GT5サルトのピットロードを塞ぐと・・・https://youtu.be/h2qrOzOdLyA
これに匹敵するあり得ないことがSUPER GTで起きてしまいました。
レース27周目にSCが導入。既にレースの1/3を消化(=残り周回数が2/3以下)
だったため、ピットが開けば当然殆どの車がピットに入ってドライバー交代を
することが予想されました。
そしてピットが開くと、映像で確認できる限りでは入らなかったのは
両クラス合わせて5台程度しかおらず、他はすべてピットへ。
スポーツランド菅生のピットは幅が狭く1台あたりの割当場所も狭いので
前後に車がいれば真っ直ぐ止めることもままならず、斜めに止める車が
あちこちで現れて次第に入り口から渋滞が始まる始末。
GT500の上位陣はなんとか順位を維持したものの、GT300の多くと
GT500の9位以下はトンでもない渋滞の餌食になってしまいます。
SUPER GT公式ハイライトにもその一部が入っています
中継で見た時からおかしいと思っていたのですが、映像を見返すと
ピットの最も出口よりにいるARTA NSXが前輪→給油→後輪、と交換したはずが、
後輪の交換の時に後ろをチェックするような動作をしており、
その後ZENT RC Fが煙を吐いている映像を挟んで再び映った時には落とした
ジャッキをもう1度上げなおしています。この時点で車を止めてから1分以上が経過。
結果この2ボックス後ろのDRAGO NSXが後退してからボックスを出るはめに
なった、のにもう後ろから車が来ていたから下がりそこねて停止。
で、この時点ではレーン左側にまだ車1台通れる場所があったので数台は
抜けていったんですが、この後DRAGOがもう1度後退した時に、ちょうど
後退した先ボックス使用者であるBRZがちょうど普通に作業を終えて
車を進めたために両者がちょうどレーン上で交錯して停止。
同時にDRAGOの1台前、ARTA CR-Zが同じく後退脱出を試みるも
切れ角不足でやはり出損ねてしまい、この複合要因で
完全に道が塞がれてしまいました。
結局最大で14台ほどが数秒間に渡ってピット上で停止しました。
さらに追い打ちをかけたのは、B-MAX GT-Rが再始動に手間取ったことと、
そうこうしている間にSCは撤収してレースがリスタートしてしまい、
B-MAXが出ようとした時にピット出口が赤信号になってしまったこと。
渋滞が渋滞を呼びました。
正直ARTAが普通に作業していればここまでのことは起こらなかったとは思います。
しかし、そもそも両クラスが全車同時に入ること自体が安全面で
間違っていると思います。ちょうど前回のレースでSCのやり方について
書きましたが、
まさしくここに書いた問題点が出たと思います。
GT500と300は別の周回にピットさせるべきですし、
隊列を気にせずリスタートしてしまうのも、明らかに見ていて変です。
「渋滞を避けるために入らないというのも作戦、これもレース」と言うのは
無理があります。
ピットで情報を伝える高橋 二郎はそのさなかに
「こんなことがあっていいのか!」と叫んでいました。
まさしく、こんなこと、2度と起こしてはいけないと思います。
こんなのはもうレースではありませんし、お客さんも何が起きてるのか
分からないし、恐らくピットにはJ SPORTSとテレビ東京のカメラ&リポーター+
雑誌メディアもいたはず。危険です。
GTAは早急に来季からのSCルール改正に着手すべきです。
追記:なお、レーンを完全に妨げたDRAGOには37秒のタイム加算という裁定が
下ったようですが、諸々の状況からすると彼らだってある面被害者であり、
おそらく監督の道上 龍は納得行っていないと思います。