8月のワトキンス グレンのレースが来たということは、昨年
ケビン ウォード ジュニアが死亡した事故から1年が経過したことになります。
カナンデーグア モータースポーツ パークで開催されたスプリント カーのレースで
トニー スチュワートと接触して横転したウォードは、
怒りを露わにしながらトラック上へ。
スチュワートに対して怒りのジェスチャーをしていたところ、スチュワートの
車が彼をはね、ウォードは死亡しました。
死後の検査でウォードの体内から、判断能力を低下させると推認できる量の
マリファナが検出されたことや、レース場において相当程度に死亡事故が
起こる可能性があることはやむを得ないといった考えもあり、スチュワートは
刑事処分に相当しないと判断されましたが、遺族は民事訴訟を起こす構えを
見せていました。
以後も私は時折検索をかけて情報を探していましたが動きはなく、
情報がない状態で「どうなったのかなあ」と思っていたのですが、
事故から1年となるところで両親が提訴に踏み切ったようです。
当然ですが原告側は、コーション中で他の車が皆イン側を走行している中で、
スチュワート一人だけがアウト側を走ってウォードをはねた点についての
責任について追求するものと思われます。
現地のサイトを翻訳する元気が無いんですが、今後スチュワートが
出廷する可能性もあるようです。
当時書きましたが、白か黒かで判断され、刑事責任を負わせるにあたって
合理的な疑いが残る場合には無罪となる刑事と違い、民事訴訟は
双方の主張による陣取り合戦で、51:49なら51の主張が勝ち、という違いがあります。
スチュワートは刑事裁判にすらならなかった例ではありますが、
今後の司法の判断に注目が集まりそうです。