F1はドイツが中止ななったせいで変に間隔が開いて
前半戦の最後、ハンガリーにやって来ました。
この後は夏休みに入ります。
夏休み期間は「休みを保証する」ことが目的なのでファクトリーも
完全閉鎖、関係者と連絡を取ることすら大変になるとか。
ハンガロリンクは平均速度が遅く、判を押したように
「モナコと同じ空力が必要」というような解説がなされます。
そして結構私の中では色々と事件が起こる印象が。
昨年はルイス ハミルトンのエンジンが燃えるわ、内紛が本格化するわ。
マクラーレンは天候を完全に読み違えてしまい、後に
「彼らは、白い部分が雲で、黒い部分が晴れ間であり、その逆ではないことを指摘された」
とか記事にされて茶化されました。
それ以前も雨で偶然ホンダが勝ってしまったり、
マクラーレン時代のハミルトンとフェルナンド アロンソのこれまた内紛が表面化したり。
タイヤが外れて転がったこともあったし、前走者の外れた部品が
フェリペ マッサの頭部を直撃し、危険な目に遭ったのもここでした。
井上 隆智穂がマーシャルの車両にはねられたものここでした・・・
セバスチャン ベッテルがSC追走義務違反でペナルティーを受けたこともありました。
ちょっとマニアックなところではロバート クビサがデビュー戦で雨タイヤで
乾いた路面をタイヤを絶妙に守って入賞したはずが、
「タイヤを摩耗させすぎて軽くなりすぎ車両重量規定に違反する」という
珍事で失格、というのもありました。
私はあのレースで彼の才能に惚れ込み、将来の王者だと思っていたので
彼がラリーの事故でそのF1人生を事実上終えたことが未だにショックです。
そして今年のフリー走行ではセルジオ ペレスがまさかの横転。
キミ ライコネンはウイングが脱落しました^^;
さて予選はハミルトンがニコ ロズベルグに0.6秒近い差をつけてPP獲得。
ロズベルグは予選開始後になっても車のバランスについて走る度に
あれこれケチを付けていたようで、勝てる雰囲気がありませんでした。
(川井ちゃんがそういう情報をたくさん集めてくれたせいもあるでしょうが)
3位にはベッテル、その0.045秒後ろにダニエル リカルド。
前述のコース特性ゆえ、レッド ブルにとってはなんとか戦えるコース。
昨年の勝者リカルド、新品オプション タイヤを1セット温存した模様ですが、
決勝でまた何かやってくれるでしょうか。
ところでイギリス後になって情報が出てきた話ですが、メルセデスは
またどうやらサスペンションに細工を施しているという噂になっています。
昨年の途中まで使っていた、前後のサスペンションを繋いで
互いの入力を打ち消すようにして車高を維持する通称「FRIC」は禁止に
なったわけですが、また何かしら別の方法で車高を維持しているそうです。
予選の放送中にも
川井「森脇さん。今おもしろい挙動をしましたよね、メルセデス」
森脇「そうですね~。後ろが沈んで前がポコンと戻りましたよね」
みたいな会話をしていました。録画を見てもさっぱり分からん・・・w
どうも報じられた噂ではまさしく「ポコン」な感じで
「前車軸が『パンプ アップ』している」そうなんですが、
もちろんそれを能動的にやるとアクティブ サスペンションなわけで、
機械的にどう動かしているのやら。
そして、こういう特殊な機構って、動かす人間からすると決して「自然」
な動きではないわけで、ドライバーによって好みとか、うまく使える・使えないが
出たりするもの。
ひょっとして今年ロズベルグに負け犬感がただよいだした理由の1つなのか?
と邪推してしまったり。
優秀なメディアの皆さんはそのうちきっと謎を解き、そしてまた
可変空力デバイス扱いとなって禁止になるんでしょうw
そう思うと、去年話題に上がった
「もう複雑すぎるからいっそアクティブ合法化したほうが早くね?」な
議論、分かる気がしますw
さて、決勝でも事件は起きるでしょうか。