ヨーロッパに戻って開催ペースが上がるフォーミュラーE 第9戦 Moscow ePrix。
開催の度に開催地のことをちょっと調べるんですが、Wikipediaによると
「赤の広場」って意味的には「美しい広場」の方が正しいとのこと。
声優の上坂 すみれさんに聞いたらきっと答えてくれるでしょう。
 私はそもそも地名なんかで、ほとんど現地の名前をカタカタ表記なのに、
変に訳せる時だけ「聖家族教会」とか突然日本語名を付けること自体に
ちょっと違和感がある派です。公共施設なんかならまだしもこれは
建築物ですからねえ・・・。

 話がそれましたが、ドライバー選手権争いも激化する中このレースを
制したのは、ポイント リーダーのネルソン ピケ ジュニア
(NEXTEV TCR Formula E Team)でした。今季2勝目で、これで点差を広げて
最後のロンドン2連戦に望みます。

 ピケは2位スタートであっという間に1位のジャン エリック ベルニューに並び
1コーナーでトップに立つと、適度に電力を消費しながら後続との差を
広げていきました。
 ポイント3位のルーカス ディ グラッシ、同2位のセバスチャン ブエミが
ベルニューの後ろにつまる形になったこともピケには追い風。
ディ グラッシは結局クルマ交換でようやくベルニューを抜きますが既に
ピケは遥か先。2位でレースを終えます。

 一方とんでもない失敗をしたのはブエミ。彼は3台が団子で抜けないのは
明らかだったので省電力・後半勝負作戦に出ます。ところが、ピットでの
静止時間が異様に長く、しかもピットに車を送り出したところで
ニック ハイドフェルドと接触しかけるアンセーフ リリースを犯してしまいます。
 なんとチームは、このレースの最低ピット時間「59秒」を「68秒」と
勘違いして仕事をするというあり得ないミスを犯していたのです。
ピットを遅らせて他車のピットも見てたはずなのに、何を考えて仕事して
いたんでしょうか。
 なんとか意地で最終周に3位に上がりますが、レース後にアンセーフ リリースで
29秒のペナルティーを受けて最終的に9位となり、ポイント3位に後退。

 これで選手権はピケが17点差で首位。2位ディ グラッシ、そこからさらに6点差で
3位ブエミとなっています。
 最終戦はロンドンで土曜日、日曜日に各1レースのダブル ヘッダー。
PP+優勝+FLだと30点とれるので、数字上はまだ60点差以内の人には
可能性がありますが、4位ニコラ プロストはピケから46点も離れており
現実的にはこの3人のいずれかが初代王者になりそうです。