モナコでの騒動は「愚かな失敗」「黒人差別」「陰謀」となんだか
好き勝手に言われていますが、騒ぎを遠ざけるようにF1は北アメリカ大陸に
やってきました。F1 第7戦 GRAND PRIX DU CANADA。そろそろ
何戦目か確認しないとわからなくなり始めましたw
モナコで失意の3位だったルイス ハミルトンは、金曜日のフリー走行で
雨の中出て行って車を壊してしまい、なんだか悪い流れを引きずっている
感じでしたが、予選になると元気が戻ったのか、ニコ ロズベルグを0.3秒も
引き離してポール ポジションを獲得。連勝中とはいえモナコでは完敗だった
ロズベルグ、イライラしています。
予選ではフェリペ マッサとセバスチャン ベッテルがトラブルでQ1敗退という
波乱があり、元々荒れやすいカナダだけに速い人が後ろにいると楽しみが
増える、と思ったんですが、決勝は予想外に静かであんまり書くことも
無いレースになりました^^;
ハミルトンはスタートからずーーっとロズベルグのペースに合わせて
タイヤとブレーキと燃料を適切に使い、見た目は1~3秒の範囲での争いでしたが、
この間には目に見えないとてつもない差を感じました。
ロズベルグは追いたくても自分の方が燃費が悪く、もちろんロズベルグだけ
ブレーキが無限に耐えれるわけではないので、この差を最も理解しているのは
彼自身でしょう。
一方さらにがっかりだったのがキミ ライコネンで、ベッテルが後ろにいるおかげで
3位は確実な情勢だったのに、ピット後にヘアピンで単独スピン。
ドーナツでもやったのかというぐらい見事に回って順位を落としてしまいました。
トルク マップの不具合でいきなり意図せずすごいスロットル開度になったのが
原因とは本人の弁。電子スロットルですから、ハンコンが壊れるのとまあ
同じようなもんですw
抜かれたバルテッリ ボッタスをまともに抜き返すのは大変だろうと
本来の1ストップを曲げて、替えたばかりのプライム(ソフト)をオプション
(スーパー ソフト)に交換し、タイヤの性能差がもたらす違いで終盤に
ズバッと抜くことを考えた模様ですが、追いつくところまでも行きませんでした。
ウィリアムズの車はタイヤのもちが悪いですから、ライコネン得意の
展開に持ち込んでそのまま後ろに居続けたほうが良かったんじゃないかと
思いましたが、ドーナツでタイヤを多少傷めたこともありそうなので、
いずれにしても結果論。回ったのが悪いんです、ハイ。
これでボッタスとウィリアムズは今季初表彰台、タナボタですが。
毎年スタートで事故るか、壁に刺さるかでたいていSCが出るのに、
今回かなり安全運転だったのかレースはSCなしのまま終了。
(先週のヨーロッパF3で大事故が連発したので自重したのかもしれない
F3モンツァで大クラッシュ、カオスな状況に陥る
元々パワーがモノを言うレイアウトな上に、SCなしだと燃費がかなり
厳しいこのコース。メルセデスの2人ですら結構カツカツで、
ホンダとルノーはパワーも燃費もないのでかなり厳しい様子。
トップ10はメルセデスPU7台、フェラーリ2台、ルノーはダニール クビアトたった
一人で、ホンダは全滅でした。
ホンダが今回トークンを使用した改良型PUを投入したようですが、
予選の最高速では相変わらずメルセデスより10km/h以上遅く、
「改良したこととは無関係」としながらも、故障が頻発して距離も
稼げませんでした。まだまだ道のりは長そうです。