新たな怪物 たのクリに現る!
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 たのクリEX8の舞台はシエラ。史上初の2ヒートレース。しかも結果を左右するのは
タイムという変則イベント。
 そんな新たな試みのレースで輝いたのは、新たな、そしてとんでもない
挑戦者・モウダメだった。

 ラリーカーを使用した第1ヒート。抽選で決定したグリッドで1列目を
手にしたのは、奇しくも前回のイベントで1・2位だったRBとSC。
しかし彼らのストラトスと240RSは後輪駆動。シグナルが消灯すると、
3位スタートのヤスが駆るエスコートが強烈な加速で先頭に立つ。
 ほどなくしてシリウスがモウダメに接触、はずみでさらにモウダメがRBにも
接触して隊列が大きく崩れ、この隙間を縫うようにシリウスが2位へ浮上。
ここから7台の車が接近戦を続ける。
 トップのヤスはテストが不足しており何度もラインが乱れるが、エスコートは
パワーに勝り、ヤスも乱れた後のライン取りが絶妙で先頭を譲らない。
 レースが動いたのはコース後半に入ってからで、最後尾からするすると
順位をあげていたマッキーがヘアピンの飛び込みでとうとうヤスをかわす。
結局このまま逃げ切って第1ヒートを制した。2位にはモウダメが約1.7秒差で続き、
3~6位は団子状態。スピンを喫したRBだけが大きく遅れた。
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第1ヒートを制したマッキーのデルタHFインテグラーレ

 車種自由による第2ヒートは第1ヒートのリバース グリッド。
先頭はまたもRBだが彼の車はRGT。ここでは2位スタートのモソが駆るRSCが
飛び出しレースを引っ張る。
 6位スタートのモウダメはガヤルドのスタートの良さを生かし、まず
動き出しで2台をかわすと、SCとRBも立て続けにパスして2位に浮上。
「ニュルのピンク悪魔」と、各種サーキットのタイムアタックで何度と無く
最速をたたき出している「トップランカー」による一対一の展開となる。
 モウダメは長い全開区間で安全にモソをパス。この後ブレーキングで
モソの後ろからブレーキング ポイントを誤ったRBが追突、さらにそこに
同じようにマッキーも突っ込むアクシデントが発生するが、モソは幸いにして
軽く接触を受けただけで済み、他のドライバーも無事だった。
 
 シエラでの走行経験で勝るモウダメがこのまま逃げ切るかに思われたが、
なんとモウダメがコースオフ。再びモソが前に出て、バトルはコース後半へと
なだれ込むことに。
 一方、総合優勝のためにはモウダメに離されてはいけないマッキーは、
アクシデントがありながら3位を走行していたが、前2台との差を詰めることができない。

 モウダメはコース後半、再びの全開区間でモソをパスすると、そこから一気の
攻めで差を築いてそのままフィニッシュ。初の参加で見事に総合優勝を手にした。
 第2ヒートで敗れたモソではあったが、総合ではマッキーに約0.5秒差を付けて
第1ヒート6位から逆転の2位。マッキーは中盤のアクシデントを嘆いた。

 ここのところ何かしら僅差になるシリウスは、今回レースのほとんどを
ヤスとの接近戦で過ごし、最終的にシリウスが5位、ヤスが6位。
両者の差はわずかに0.063秒だった。