NASCAR スプリント カップ シリーズ第2戦
Folds of Honor QuikTrip 500がアトランタ モーター スピードウェイで行われ
ジミー ジョンソン(ヘンドリック モーター スポーツ/Lowe's シボレー SS)
が優勝しました。
1.5マイルを325周で争われたこのレースは雨でスタートが遅延。
舗装の古い上にラバーが流れてほとんどのドライバーが終始
ルースを訴え、ふらふらとした車が目立ちました。
ジョンソンは予選37位でしたが、終盤に向けて車を仕上げて
優勝をさらっていきました。
2位は2戦連続でケビン ハービック。ハービックは予選2位ながら
エンジン交換でほぼ最後尾からのスタート。それでもあっという間に
追い上げてきてこのレース最多の116周をリードしましたが、終盤に
リスタートでうまくいかずジョンソンにさらわれました。
序盤速さを見せたジョーイ ロガーノは途中からバランスが悪くなりだして
苦戦したもののなんとか4位。ポール ポジションを獲得して、ピットは当然
誰にも遮られない1番ピットを選んだのに、どうやら1・2番ピットの部分の
路面だけ舗装が違うようで、その影響で毎回異様にホイール スピンしてしまう
不運もありました。
「フル参戦は最後」と言っているはずが、完全に「今年で引退」ムードに
なってきたジェフ ゴードンは、2戦連続もらい事故でリタイア。
しかもイン側のSAFER バリアがない部分にぶつかってしまいました。
彼に怪我はなかったものの、デイトナでカイル ブッシュが大怪我をしただけに
対策がされないことに怒りを表していました。私も彼に同意します。
今年からエンジン出力が下げられ、リア スポイラーも小型化されて、
今回がその影響がわかる初レースとなりましたが、確かに最高速は
落ちているようで、コーナーでのフラつきも、路面が悪いだけではない
といった感じでした。
じゃあ追い抜きや面白い展開になったかは微妙です。
また、今回解説で知ったのですが、従来ピットでレンチを差し込んで
調整していた2つの要素のうち、トラック バーについては今年から
車内でドライバーが操作して調整できるようになったそうです。
NASCARもとうとう走りながらいじる時代になったか、と驚きですが、
導入したばかりなせいか、数人のドライバーは調整機能が故障。
ダニカ パトリックに至っては、序盤にダッシュ ボードから火が出たとのことで、
ステアリングの計器類が作動しなくなったというリポート。
これもおそらく駆動するモーターの故障が要因ではないかと思われます。
彼女はダッシュの表示なしにピットの制限速度を守って走り、
16位でフィニッシュしました。