さて、ここでアバルト500ワンメイクの私のレポートを記しておきます。
 
 予選では3タイムドラップ×2を予定しており、ピットが後方だったので
しばらく待ってからコースインしたのですが、案外すぐ集団に追いついてしまい、
とりあえずhemiさんを抜いてアタックしようとターン11で抜いた矢先にラインを外して、
無理にごまかそうとしたら飛び出してしまい、自分はアタックできないわ、
結果hemiさんの邪魔してるわの大失敗。その節は大変失礼いたしましたm(_ _)m。
 そんなわけで最初の3周は全く歯車が噛み合わず、とりあえずタイヤ交換。
 2セット目はうまくこなし、自己ベストに近いタイムを出して、確か
この時点でジャックさんを抜いて4位。そして最後にはベストより0.2秒近く速い
1'31.379を記録。「よっしゃ!トップ3!」と思ったら順位変わってないし(^^;)
 
 決勝は基本的に最初から無交換のつもりでした。マッキーさんがわざわざ周回数を
減らしたのは、たぶん作戦を迷わせるためだろうと思って1度テストしたところ、
タイヤデグラデーションは、リニアに落ちるというよりは数周に1度性能が1段階
落ちる感じでしたが、平均すると大体0.14秒/Lap。崖が来る感じはありません。
 一方ピットインによるロスタイムは私の計算では約27.5秒。
 25周のレースを12周で替えた場合、12周古いタイヤと新品タイヤの差は
0.14×12=1.68。毎周1.68秒ずつ追いかけると1.68×13=21.84。
交換で詰める時間 21.84<27 ピットロス
なので、わずかに無交換が速いと考えました。
 替えるならもっと速いペースで走れるのではないか?と思うのですが、
私は攻めると必ずタイムが乱高下して、平均値はさほど伸びない人なので、
(予選のまぐれを除けば、練習ではタイヤを使っても守っても、ベストはほとんど
1'31.7近辺に集まった)なら最初から丁寧に自分に言い聞かせて走ったほうが
レースタイムは短縮できる、と考えました。
 
 スタート前のわずかな時間に考えたのは
・RBさんはたぶんそんなせこいことをしないだろうから1ピット
・ハラキリさんはどのぐらいもつか分からないだろうからオーソドックスに1ピット
・ついでにスタートギアもきっちりしてないだろうからスタートで抜けるかも
・ヤスさんも結構ガンガンに攻めてるだろうから1ピット
・ジャックさんは読めない
・マッキーさんは自分でルールを作ったし、思ったほどタイムが伸びてないから
入らないつもりかも
 
 で、スタートで狙い通りハラキリさんを抜くわけですが、ターン3で
ミラーの死角に入ってしまい、探そうと視点を切り替えていたらブレーキを
踏み忘れました。これがアウトにはらんだ真実ですw
正直コースオフだと思いましたが、なんとか曲がることができました。
ただリズムが乱れてジャックさんに抜かれることになりました。
もし3位で抜けていれば、めったにない機会なので作戦を曲げてでもRBさんに
挑戦したかったのですが、つまらん失敗をしました。
 
 その後はご存知の通りマイペース。練習よりペースはすごく良かったです。
無交換はヨカモトさんがずるずる落ちていて私一人。こういうのは結構
多数決なところがあるので、同じ作戦の人が壁になってくれないのは
ちょっと不利です。といっても道幅が広くてあまり壁にはなれないレイアウトなんですが。
 
 実は終盤、完全に3位死守という状況下で私は、「ヤスさんは最初のスティントの
10周ぐらいでペースが落ちていたからタイヤが減るとペースを保てなくなるだろう」
と考え、正直3位になれる可能性は高いと思っていました。
そしたら普通に追い上げてきたので非常に困りました。タイヤではなく
集中力が原因だったとは・・・
 最後はブロックラインをとったらちょっと切り込みすぎてラインがタイトになり、
外からやられました。その前にハラキリさんにあそこで守る間もなく
スパンと入られていたので、ブロックして外でアンダーステアを出してくれることを
期待しましたが、リプレイを見たら実に綺麗に立ち上がっているではありませんか!
いやあ完敗です。でも非常に面白かったです。
 
 と、こんな感じで、私はせっかくイベントに参加する限りは、目一杯
レーシングドライバー、あるいはレースエンジニア気取りで、それっぽい
思考を張り巡らせて遊んでおります。
 こういう楽しみ方ができるのも、高いレベルのメンバーの中に参加できているから
だなと、書きながら改めて実感。
 次戦もよろしくお願いいたします。GT3はどうも苦手なんですが・・・