新生たのクリも王者から始まる!

2013年にGT6(第6世代車両)が導入されてから約1年。いよいよたのクリが再始動した。
最初のイベントとなったアバルト500のワンメイクレースを制したのは、
シリーズを2連覇している絶対王者だった。
予選ではヤスが0.039秒差でRBを退けポールポジションを獲得。
3位にハラキリ、4位にSCが続いた。
そして決勝。12台が一斉にスタートを切ると、SCが好スタートで3位に浮上。
しかしターン3でラインを外してしまい再び4位へ順位を落とすと、2周目の
ターン1で逆にジャックにかわされ5位へと転落する。
一方トップ争いは、ヤスが必死の防御。しかし5周目のヘアピンでのミスを
RBが見逃さず、ここでRBがレースをリードする。ヤスはこの後7周目に
ハラキリにかわされ、レースはRB、ハラキリ、ヤス、ジャック、SCの順で
中盤戦へ。RBはじわじわと後続との差を広げていく。
25周のレースの折り返しとなる12周を迎えてピットが慌しくなり、
12周終わりにヤス、ハラキリはピットイン。RBは13周目、ジャックは14周目に
タイヤを換える。この中でジャックはニュータイヤでヤスを追いたい16周目の
ターン1~2で痛恨のコースオフ。大きくこの争いから離れてしまう。
一方SCのピットにはまったく動きがない。彼らはタイヤ無交換作戦に出て、
同じく無交換のヨカモトが2位。終盤1ピット組との攻防が予想された。
RBは予選タイムを上回る1分30秒台のファステストラップをマークし猛追。
ヨカモトは17周目にRBにつかまり、この後順にタイヤ交換組に抜かれていく。
SCはヨカモトの10秒近く前を走っていたものの、RBとは1周あたり2秒近い
タイム差があり、両者はみるみるうちに接近。そして21周目のターン11で
RBはアウトから仕掛け、再びトップに立った。
もはや彼を止められるものはおらず、このままトップでチェッカー、
2位にハラキリ、そしてSCは最終ラップの最終コーナー手前まで3位を守っていたが、
最終コーナーでアウトから仕掛けたヤスとサイドバイサイドとなり、
立ち上がりの加速の差で前に出たヤスが、わずか0.081秒差で3位を獲得した。