F1の聖地とも言われるシルバーストーン。昨年はタイヤバースト祭りで
歴史に汚点を作ったので、今年私が願ったのはただ1つ。
「ちゃんとしたレースしてね」
◎予選はブリティッシュウエザー
土曜日は天候が不安定。予選も小雨が降ったり止んだりでチームを翻弄。
ウィリアムズとフェラーリは対応に失敗し揃って全員Q1落ち。
昨年は雨に救われポールポジションだったフェルナンド アロンソ。
今年は雨に(足を)掬われました。
Q3も路面の回復を信じた人と諦めた人で明暗が分かれ、王者を争うメルセデスの
2人はニコ ロズベルグがポールポジションなのに対してルイス ハミルトンは6位。
ロズベルグが逃げるのは目に見えているので、2位のセバスチャン ベッテルがどういう
レースをするかに注目して日曜日を待ちました。
◎またかのマッサ
雨のおかげで本来の実力順にドライバーが並んでいない時はスタートで荒れるもの。
早速ターン1で2台が絡むんだのが見えたかと思うと、ウェリントンストレートの
受けのカメラの後ろの方で思いっきりコースアウトしていく1台の赤い車。
「フェラーリ飛び出した!?」と思った数秒後に多重クラッシュが発生。
ターン4でコースオフしたキミ ライコネンがコースに戻ろうとして芝とアスファルトの
切れ目で跳ねて制御不能になりまず右のバリアに激突。跳ね返ってコースを横断したところに
ウィリアムズのフェリペ マッサが避けきれず接触し、ライコネンは左側のガードレールに
激突してようやく停止。
グランプリの前に来年いっぱいでの引退を示唆したライコネン。次戦には間に合うとの
情報ですが、車が早くないし怪我を理由にこのままやめてしまう気がしなくもないです。
一方のマッサ、フリー走行で車を大破させ、予選では失敗。決勝ではスタートで
クラッチが不調。最後方にいたことで運悪くぶつかりました。
マッサはメルセデスのフォーメーションラップのペースが遅すぎることがトラブルの
要因と主張したそうですが、こうやって悪いクジを引く運命なんでしょうかねえ。
◎中断なげえ・・・
ライコネンにまともにぶつかられたガードレールが壊れたため補修が終わるまで
レースは中断。1時間以上待ちました。
実は私は大抵おっかけ再生で見て、眠くなったら翌日に回して寝るのですが、
このときはたまたまリアルタイム視聴。中断の間に風呂に入り、戻ってきたら
ちょうどリスタートの頃合いでした。
もしいつも通りにしていたらレースが終わる直前に録画が「SUPER GT+」に
切り替わってしまい、見逃すところでしたw
◎ボッタスキレキレ!
再開後に見せたのはウィリアムズの生き残った方、バルテッリ ボッタス。
オープニングラップにするすると5台抜いて14位から9位に上がっていたボッタスは
ストレートスピードを生かしてオーバーテイクショー。
一方こちらフェラーリの生き残った方、アロンソも曲がりにくそうな車で
オーバーテイクショー。アロンソはとにかく2つ、3つ先のコーナーまで見越した
巧みなライン取りにいつも魅了されます。私は彼の抜き方の大ファンです。
「戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ」という赤い彗星の声が聞こえてきます。
◎デジャブ?
そんな争いとは無縁でトップを走るロズベルグでしたが、ダウンシフトの不調を訴える無線。
そしてやっぱりあっさりと2位になっていたハミルトンがじわじわと詰め寄ります。
いつも通りタイヤ選択を分けた第2スティントもハミルトンが徐々に接近。
そしてロズベルグのオンボード映像に切り替わった直後、明らかにシフトダウンしなくなる
ロズベルグ。トラブルでもはや成す術は無くなりました。
思えば昨年のイギリスでも、トップ快走のベッテルをカメラが捕らえていた最中に
いきなり変な音がしてギアボックストラブルでリタイア。トラブルが発生した場面を
きっちり捉えてることって結構少ない気がするんですが、2年連続での衝撃
ライブ映像となり、これでハミルトンがトップです。
◎子供の喧嘩かよw
終盤にレースを盛り上げたのはアロンソとベッテルのバトルでした。
何が面白かったかって、互いに相手が白線から4輪ともはみ出していると無線で
主張を繰り返し、子供の言い合いのような状態になっていたからです。
ちょうど前戦から審議委員がやたらとコース外走行に厳しい姿勢をとっていたせいも
あってか「あいつまたやった」の応酬。
しかしそれを抜きに映像を見てもすばらしい争いでした。
ペースでは明らかに劣るアロンソですが、ベッテルがクロスラインをかけようとすると
ノーズが入り・・・そうなその瞬間にインに車を動かしてラインを防ぎ、
アウトアウトで来ると見るやレイトブレーキでその前を横切りまたラインをつぶします。
多少荒っぽいやり方にも見えましたが、恐らくアロンソからすれば、
ベッテルはものすごく周りがよく見えているドライバーで多少の荒業は対処するだろうと
考えているからこそできる動きだと思いました。
相手が危険人物なら彼はさっさと引いていたでしょう。
まさにチャンピオン同士ならではの熱い戦い、だったと思います。
そういえば後ろの方で南米系のドライバー同士がぶつかって車が片輪走行してた
気がしたけど・・・F1にそんな下手なドライバーいないですね。気のせい気のせい(^ ^;)
◎勝負は振り出しに
勝ったハミルトン、今年初リタイアのロズベルグとのポイント差が4となり
ほぼ振り出しになりました。
2位ボッタス。リアに厳しい車両特性とフロントに厳しいコース特性は相性がよく、
直線番長は順位の挽回に貢献しましたが、それにしてもすばらしいペースと集中力。
きちんとタイヤをもたせた戦い。個人的今回のMVPです。何か急成長の予感がします。
3位ダニエル リカルド。ベッテルより後ろからスタートしたのにやっぱり前でゴールしました。
何であんなにタイヤがもつんでしょうか?脅威の才能です。
最後の5周は寝そうでしたが、非常に面白いレースでした。
ライコネンについてはちょっと言いたいことがあるのでまた別の機会に。