おそらく「RUSH」の公開にあわせたんだと思いますが、フジテレビNEXTで
「アイルトン・セナ-音速の彼方へ-」が放送されていることに気づいたので見ました。
RUSHと異なり、こちらはセナの当時のF1映像やプライベート映像に当時の
記者や関係者の声を乗せたドキュメンタリー。
あの突然の別れのシーンもそのまま収録されています。
 
 当時子供だった私にF1のことなどほとんど分かりませんでしたが、赤と白の
マクラーレンホンダのセナはヒーローでした。振り返れば、赤いセナ、青いマンセル、
子供にも非常に分かりやすかったですね。
スポンサーの意味など分かるはずもないので、「Marlboro」というのが
「マクラーレン」なんだと思っていました。
 録画したものをちょろっと見たり、ビデオを借りてくるぐらいできちんとレースを見ることなど
なかったので、セナが死んだと聞いても(たぶん親から聞いたんだと思います)
その意味するところなど正しく理解するはずもなく、ただレースとは危険なんだ、
もうセナはいないんだ、そんなことを漠然と感じ、以降特にF1と接することもなくなりました。
F1=セナ、だったのかもしれません。
 
 1989~1992年、セナプロ戦争が激化していたシーズンは、これまたフジNEXTの
F1レジェンズで見ていたのでどんなシーズンだったのかはある程度知っていましたが、
それ以前、デビュー~ロータス時代はあまりよく知りませんでした。
トールマンで雨のモナコをすっ飛ばし、脅威のペースでニキ・ラウダもあっさりと
抜き去り、解説のジェームス・ハントが「将来の世界王者」とコメントしているのは、
まさしく次の時代への予言。私がベッテルやクビサを見て驚いたのと同じ、いやきっと
それ以上の衝撃だったんだろうと想像します。
 マクラーレン移籍後のセナとプロストの争いは何度見ても、どこを切り取っても
宿命としか言いようのないもので、F1の興行価値を大いに高めたのは間違いないでしょう。
日本のプロ野球が天覧試合、長嶋が村山からサヨナラホームランを打ち、しかも
初のONアベックホームランとなったあの日から大きく発展したのと同じように。
 
 知恵袋を見ているとベッテルは尊大だとか車のおかげだとかガキだとか
それ質問じゃねえだろ、というものを時々見ますが、セナの態度も好き嫌いが
分かれるものだったはずです。
 上記質問では「セナはベルガーに譲ったのにベッテルは・・・」みたいなことも書いてたりして、
セナは聖人君子だったような比較のされ方をしていたりしますが、あの91年鈴鹿では
セナがオーダーを無視してベルガーを抜き去り、怒り心頭のベルガーに対して
最後になってようやく順位を明け渡した、というのが真実で、両者に大差はありません。
 ベッテルの力を否定するなら、マクラーレンホンダのパッケージを武器に戦った
セナの功績も全否定されるべきもののはず。
私から見れば、セナはホンダのドライバーで、しかも死んだから英雄で、
ベッテルは今現に走っていて自分がそれを面白く思っていないから悪人。
それを理由を付けてさも分かっているかのように語っている、としか思えません。
 
 長くなりそうなのでその2へ続く・・・