王者RB、今年も絶好の発進
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 2013年のたのしクリーンシリーズ開幕戦はニュルブルクリンクのGPコースで行われた。
予選ではRBが唯一の2分2秒台をたたきだしてポールポジションを獲得。
そこに移籍初戦のキノコネン、こちらも復帰戦のネコ、さらにズラージャンと
優勝候補が順当にグリッドに並んだ。
 
 そして迎えた決勝。1コーナーに最初に飛び込んだのはキノコネン。
RBは一度ズラージャンに前に出られたもののすぐさま抜き返し2位、そして
前方の争いをついて7番手スタートのショーヘイが3位に浮上する。
 RBはキノコネンの背後に迫り、2周目のNGKシケインでインからパスしポジションを奪い返す。
すると車速の鈍ったキノコネンにショーヘイが襲い掛かり最終コーナーで2位へ浮上。ここから
ふたりの激しい争いが始まる。
 キノコネンは激しくショーヘイを揺さぶり何度となくしかけるものの、ショーヘイは
クロスラインでこれをしのぎ、旧型NSXのストレートラインスピードを武器に
巧みにブロック。互いに一歩も譲らない状況となる。そして迎えた
6周目の1コーナー、再び並んだ2台は立ち上がりで軽く接触、ハーフスピンした
ショーヘイがキノコネンに立ちはだかるように進路をふさいでしまい両者はコースオフ。
これでネコが2位、ズラージャンが3位となる。
 コース復帰後なおも激しい争いを続けたショーヘイとキノコネン、しかし11周目、
ターン8のブレーキングででキノコネンは距離をつめすぎたショーヘイを避けるように
グラベルへと飛び込んでしまい大きく後退、長い長いバトルに一旦終止符が打たれた。
 
 一方トップ争いはRBとネコの完全な一騎打ち。2位浮上後少しずつ差をつめたネコだったが
その差が3秒近くになったところでタイムは完全に拮抗。両者ともコンマ1秒を削りあう
緊迫した展開、ズラージャンは2台のペースには着いていけず、単独3位を走行する。
レースは膠着状態となり、勝負はピット戦略にもつれ込むかと思われたが、
上位3台はいずれもハーフウェーを過ぎた16周目に同時にピットイン。これでは
順位変動は起こらず、第2スティントもまた、3秒を挟んでタイムの削りあいが続く。
 わずかなミスも許されない状況のなか、RBは最後まで集中力を切らさず、
最後はわずかにネコを突き放してトップチェッカー。昨年からの連勝記録を伸ばした。
 
 以下、2位ネコ、3位ズラージャン。4位は再び訪れたショーヘイとの争いを制した
キノコネンが入った。6位のシリウスは17周目までピットインを引っ張り
1周のラップリードを記録している。
 
 なお、シリーズ第2戦はモンツァで行われる。