【シナリオを書いているあなたへのお手紙 for you】日本海を渡る猫
お盆休みに隠岐の島を訪れました。
鬼太郎ロードのある境港から約二時間半フェリーに乗り、ちょっとした船旅気分を満喫しました。
常に利用しているお客さんが多いようで、乗るや否やみんな列を作り、船室で仮眠をとるための毛布や枕を借り、すぐさまぐぅぐぅ眠ります。
二時間半は長いし、日によっては波も高いようなので、とにかく眠りに就くのが得策のようです。一時間ほどで済む高速フェリーも出ていますが、郷に入れば郷に従う普通コースが、とても面白い経験になりました。
もう島がみえてきたころデッキにでると、籠に猫をつれてきた初老のご夫婦がいました。
やっと籠からだしてもらって鎖につながれた猫ちゃんは、あれ、ここ、どこにゃーん? といわんばかりにデッキのいたるところの匂いを嗅いでいました。
潮の香りといっしょにお魚のいい匂いもしていそうです。
島がもう目の前に迫り、もう一度、籠に入れようとご夫婦がトライされましたが、いやにゃーん、いやにゃーん、と訴えてなかなか入りません。
そら、いやですよね。ご主人さまのことは信用しきっているものの、籠の中なんて。
他に大型犬を二匹つれてきている若夫婦もデッキの端に犬をつないでいて、犬たちは気持ちよさそうに波風をうけていました。
お里帰りなのか旅なのか、かたときもいっしょに居たいペットは本当に家族ですね。
日本の終末医療についてお医者さまが書かれていましたが、日本では人生の最期への考え方が遅れているとのこと。外国では、ホスピスも2DKほどの広さのホテル形式の処があり、家族やペットも患者さんといっしょに長期滞在できるそうです。
人生の最期にいっしょに居たい人やペットと、ごく普通に暮らせる、そのようなシステムも近くない未来、日本のいたる処にできることを願います。
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