【シナリオを書いているあなたへのお手紙 for you】ささえてくれるもの | シナリオ・センター大阪校 鳩子の日記

【シナリオを書いているあなたへのお手紙 for you】ささえてくれるもの

ぽかぽかの陽気がつづくと思えば寒波が訪れ、今年の冬もさまざまな表情をしているようです。 

十月十六日、初代大阪校代表の沖原俊哉社長がご逝去されました。享年八二歳でした。


沖原社長は昭和五一年に大阪校を創設され、平成三年までの延べ十五年間、代表をなさっていました。その後平成三年十月より平成九年まで、二代目代表を倉田順介先生が継がれ、その後は私が三代目を努めさせてさせていただいています。

私が大阪校に入学した当時は、沖原社長の代でした。むかしの大阪校の忘年会は北の新地のピアノバーでの飲み会。デラックスなグランドピアノの演奏に合わせて、沖原社長がお洒落にスタンダードジャズを歌っていらっしゃいました。基礎科での自己紹介の折も沖原社長が進行され、「一旦、ものを描く人間になろうと決めた以上は、人から、この作者はこんなことを思っているんだと、喩えどんな風に思われようと、自分の考えをしっかり持った人間になってください」と仰ったことが印象的でした。私なりにその教えを守ろうと思いました。


倉田先生がご逝去されたときもお葬式で、「困ったら、いつでもいらっしゃい」と、やさしく仰ってくださいました。


十二月には創立三十五周年記念のパーティをいたしますが、本当に先人がご苦労を重ねられたからこそ、今日があるのだと思います。

先日、紅葉の盛りを少しすぎた大山を訪れました。枯れ木並木ごしの紅葉黄葉の名残も美しく、微塵も技巧を感じさせない自然と歴史のおおらかさに、心身ともに包まれました。今、野太い、そして力強い根が、大阪校をささえてくれています。そして一番ささえてくださるのが、みなさんの力と、みなさんの笑顔です。


ともに、これからもがんばりしょう。<鳩子>

【増補改訂版】シナリオ・コンクール攻略ガイド (「シナリオ教室」シリーズ)/シナリオ・センター
¥1,680
Amazon.co.jp

狙ってみたいあなたのためのシナリオ・コンクール攻略ガイド (「シナリオ教室シリーズ」)/著者不明
¥1,575
Amazon.co.jp

日本映画黄金期の影武者たち/著者不明
¥1,785
Amazon.co.jp