どこで?
暑中お見舞い申しあげます。
連日三十度をうわまわる猛暑ですが、みなさんいかがお過ごしですか?
年々暑さの種類が異なってきているように感じられるうえに、各地では異常気象がつづきますね。どうぞあまり無理をなさらないように、くれぐれもご自愛ください。お元気にお会いできますことを楽しみに…。
みなさんはアイディアや文章を練るときにどんな工夫をされていますか?机の前でパソコンと睨めっこしているだけででてくるアイディアや文章は、案外広がりがないものが多いように思えます。
千年ほどむかしの中国、宋の時代、政治家の欧陽修という方は、文章やアイディアを練るときは、三上(さんじょう)でなければならないといわれたそうです。三上とは…馬上(ばじょう)、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)。馬上とは移動中。
今なら電車のなかなどでしょうね。枕の上とは、眠る前や寝起き。眠る前は空想や浪漫が、また寝起きは夢見によって想像力が膨らんだり、しゃっきり視界がひらけたりしそうですね。厠はおトイレ。ここも独りの世界にひたれて考えがまとまりそうです。
でも、この教えは単にこの三つの場所ですという意味ではなくて、少し距離をおいたときにいい案が浮かぶという例えなのでしょうね。確かになにごともそうですね。そればっかりを視つめていると、そこからさきへ生き生きと広がってゆきません。読み手の楽しみとは、よくできているかどうかよりも、キラッと光る魅惑的発見なのだと思います。
ときには机を、パソコンを離れてみましょう!
わたしにとっての「三上」とはなにか… 酒上、友上、旅上でしょうか? 友とお酒を呑みながら、旅をする、もしくは旅を語る。旅とは、どこそこに旅行に行くとか、行ってきたということではなくて、生きてることが旅なのかな?
明日はどんなシナリオに出会えるかな?