中国東北部で、化学工場の爆発がもたらした地元の川の汚染によって何百人という村人たちが避難している。
ハルビン市の中心部で380万もの人々が水道管の復旧のないまま三日目を迎えているところに、郊外の村人たちが避難を開始した。
27日まで水の供給が復活する見通しはない。
中国の南西部でも化学工場で爆発が起き、ベンゼンによるさらなる汚染の危険性が懸念されている。
凍結の恐れ
中国の生命新聞が伝えるところによると、24日にハルビンから避難したなかにはニウジアディアン村の住民290人がいて、そのほとんどが漁師であるという。
伝えられるところによると彼らは汚染のあった松花江で魚釣りを続けているという。白血病をも引き起こす危険性を高める極度の有害物質であるベンゼンが100トンも流出した、というニュースがあるにもかかわらずである。
普段は川から直接、水を利用している村人たちは、80キロの長さにも及ぶ汚染水が彼らの地域を通過する前に避難した。
汚染水は24日の午前3時にハルビン市の地域までやってきて、通り過ぎるまでに40時間はかかる見通し。
しかし、BBCのルイサ・リム記者によると、松花江は凍結し始めていて、汚染水が地域にとどまってしまう恐れがあるという。
早く逃げろ!
お金を持っている人たちは既にハルビンをあとにしている。列車の切符は売り切れた。
ボトルに入った水はたくさんあるし、井戸も掘られていて、供給物資も運び込まれている。
しかしリム記者によれば、11月13日にジリン市の中国石油の工場で爆発があったことをうけて地元当局は川が発がん性の有害物質で汚染されていることを知っていたにもかかわらず、人々にその恐怖を知らせるのに1週間もかかったという怒りの声があるという。
地元当局は、有毒な化学物質がロシアに向かって流れていって消えてほしいと祈っている。
中国との国境付近にあるロシアのハバロフスクでは水を我先に買おうと騒ぎが起こっている。ロシア当局によると12月1日には有害物質がやってくるのだという。
重慶ちかくのディアンジアン地域の南西部で起きた化学工場の爆発の影響についても懸念がある。
24日に起きたこの爆発では一人の死亡者が出ている。
地元の学校は休校し、およそ6000人が避難している。市の役人たちは、近くの川の水を利用しないよう家々を回って住民に警告している。
SUPERSTAR & CIGARETTES ENTERTAINMENT
from BBC
