東京ゲームショウ2015(千葉・幕張メッセ、9月17日~20日)では仮想現実(VR)に注目が集まる。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は「PlayStation VR」、米Facebook傘下のOculusは「Oculus Rift」と「Oculus Gear」、それぞれVR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を出展。
最新のVRを体験できる。
●「PlayStation VR」で夢のロボットパイロットに
「PlayStation VR」は、SCEが9月15日に発表したばかりのHMD。
加速度センサーとジャイロセンサーを搭載。
PlayStation Cameraによって頭の動きや位置をトラッキングし、映像が360度全方向にリアルタイムで変化する。
来年前半に発売する予定だ。
今回体験したゲームは、ロボットを操って戦う「RIGS:Machine Combat League」。
映像はリアルかつ鮮明で、画面上のゲージやスコアの視認性も高く、実際にコックピットに座って操縦しているよう。
自分の頭を動かすと、座ったまま見える景色だけが変化し、コントローラのレバーを動かすとロボット自体が転回する——というリアルさが印象に残る。
ヘッドセットを装着し、音も外の世界と遮断するとさらに没入感が増す。
その他にも「SEGA feat.HATSUNE MIKU Project VR Tech DEMO」「ファイナルファンタジーXIV:VR タイタン討伐戦」「サイバーダンガンロンパ VR 学級裁判」など全9タイトルを遊ぶことができる。
●日常生活もSFに変える「Oculus Gear」
Oculusのブースでは「Oculus Rift」「Oculus Gear」の2タイプが遊べるが、今回注目したのは「Oculus Gear」。
Oculus VRとサムソンが共同開発したHMDで、前面にスマホを装着すると、スマホで起動したアプリの画面を立体映像で楽しめる。
ドワンゴが開発したアプリ「niconicoVR」も公開された。
「Oculus Gear」で起動すると、360度全方向に「東方」「アイマス」「歌ってみた」——などニコニコ動画のカテゴリが並んで現れる。
HMDのボタンをタップして動画を選び、再生・コメントが可能だ。
PC画面だと右から左に流れるコメントも、Oculus Gearでは「吹き出し」になって飛び出てくる仕組み。
スマホで日常的に楽しむコンテンツも、HMDを通して見ると、まるでSF映画の中に飛び込んだような“別世界”に見える。
