2017年6月15日
13:05に手術室へ入り終了したのは19:45だった。この時点ではまだ意識はなかったようだ。21時過ぎに病室へ戻った。
もちろんベッドで移動。
猛烈な寒さが襲ってきた。寒くて震えが止まらない。自分の意志とは無関係に体が震えだす。誰か止めてくれ。
腹筋を限界までやったあともうできるはずがないのに体が勝手に腹筋しているようなそんな感じだった。毛布を掛けて温めてくれるが止まらない。看護師さんが「私の手を握ってください」と言っているのが聞こえた。右手で握る。柔らかくて暖かい。少し落ち着いた。ありがたい。
次にやってきたのは吐き気。看護師さんに「吐きそう」と訴える。「まっててください」と言ってどこかへ行ってしまった。誰もいなくなった。
しばらく待ったが誰も来ない。吐き気は続いている。手元のナースコールを押した。「どうしました」とのんきな声が聞こえた。「吐・き・そ・う」というのがやっとだった。すぐに紙コップのようなものをもってきてくれた。吐こうとしたが何も出なかった。とりあえず吐き気は収まった。
次は、痛みだ。腹腔鏡手術だからと言って痛くないわけではないらしい。痛い。とにかく痛い。
医師から説明を受けていた家族が病室に入ってきた。「切除した臓器見た?写真撮った?」って聞いた。見てないという。残念。
妻の母親は、心臓の人工弁の置換手術を30年の間に3回行っている。そして4回目を行うことになっていたが、その日を迎えることなく3年前に亡くなった。その手術はすべて開胸手術だ。どれほど辛かっただろうか。想像するにあまりある。
手術時間が予定より長くなったのは、病変部が内視鏡による見立てより下にあったこと、骨盤が比較的狭く授動に難儀したということらしい。あとから見ることができた手術記録に書いてあった。脂肪もたくさんあったみたいだ。
その日は2時間おきに看護師さんが様子を見に来てくれ体温を測る。そのたびにびくっとして目を覚ます。少しづつ熱も下がってきた。
こうして、生まれて初めての入院、手術の夜が過ぎていった。