このところ、企業の突然死による倒産が相次いでいる。
要注意先からの破綻だけでなく、いわゆる正常先の破綻も多い。
いわゆる優良企業として現場で積極的に取り組んでいる先だ。
それらはほとんどが粉飾によるもの。
破たん後、メインバンクと対応協議したところ、
「なぜお宅の銀行が来るの?」
「いやうちも融資してますから」
「えっ!?」
なんてケースが非常に多い。
在庫の粉飾による利益の積み増しは当然のこと。
銀行借入を簿外に飛ばしてしまっている。
会計ソフトのレベルアップにより粉飾もやりやすくなったのだろうけど、
現場の人間が審査マンというよりも営業マンになり、企業を見る力が落ちてきた事もあるかもしれない。
表面の数字だけではなく、現場の雰囲気、取引先の噂。当然情報には真贋ある。
それを見抜く力・センスがやはり銀行員には必要と思う。
後は、情報開示。粉飾企業の多くが、決算資料の一部非開示。たとえば税務申告書、
勘定明細、試算表、資金繰表・銀行取引一覧などを出さない。
各銀行にも提出してないのでと頑強に抵抗し、業績もいいし仕方がないかこの先はと
納得してしまう。
これについてはやはり変えていくべきだと常に思う。
ただしこれには、やはり●●BKさんとはやはり取引をするメリットがある
と認識いただく為のがんばりも必要でしょうけどね