この間、回るお寿司屋さんに行ってきた。

そこは職人さんも数名接客するタイプの回るお寿司屋さんで、握りたて(出来立てみたいに使ったけどなんか不快)のお寿司が食べたきゃ職人さんに直接頼めばOKなところ。

で、店に入って一人の職人さんと目が合ったんですよ。

「いらっしゃい!ここ空いてるよ!」

元気よくそうこたえた職人さんは、自分の前の席を勧めてくれました。

その席に座り「おっす」と、その職人さんに挨拶。

その職人さんというのが実は僕の同級生で、もう十年近く会ってないんですね。

もう十年近く会ってないはずなんですよ。

で、ひさしぶりーだの、立派になってーだの、結婚したんかー?だの他のお客に気を使いながら少しばかり話しをして。

寿司をツマミつつ、まぁ楽しい時間を過ごしてたんです。

で、その同級生、ヤスノリくんとしましょうか。

ヤスノリくんが少し声のトーンを変えて言うんですね?「あのさ…」って。

空気が少し変わったカンジになりまして、僕も「ど、どうしたの?」って返しましたよ。

「あのさ、すこしなことを言うんだけどさ。この店にはよくくるかい?」と、ヤスノリくん。

「ん~、よくは来ないかな(笑)たまにだね」と、僕。

「そっか…。あのさ?」

「なんだよ?(笑)」

「つい先月、かな?(僕に)すごい似た客がきてさ。オレの顔みても何の反応もないし、ただのそっくりさんかな?と思ったんだ。何年も会ってないし。」

「あ、ああ……それで?」

「いや、それで普通に寿司を頼んで、食って、帰ってたんだけどさ。ただお前にスゴイ似ていてさ。そのときは人違いかと思ったけど、今日お前みたらスゴイ似てんだよね。兄弟とかかなぁ?」

「いや、兄弟はこっちにいないよ。他人の空似かな?」

「スゴイ似てたんだけどなぁ。まぁ、いいか」


「なんだよ。その話(笑)」


なんて、やりとりがあったんですね。

「へー。なんだっけ?ドッペルゲンガーとか言うんだっけ?怖っ(笑)」とか言ってやったんですけどね。





ゴメーン。それ、おれっす。

ゴッメーン。

なんか久しぶりすぎて、そして急すぎて、なんか無視しちゃってゴッメーン。

気づいてたっすー。ヤスノリくんやて、きづいてたっすー。ゴッメー。





こんなことって、ないですか?(まさかの放り投げ)


終。